元   さ   ん   の   山   紀    行
大 日 岳(2,501m)
<富山県立山町・上市町>  平成19年06月11日







登山口発 7:35 大日平山荘を出て沢を渡る ガスで視界が全くない アイゼンを着ける


ガスが晴れ、視界が広がった 雪を伝って真っ直ぐ突進! また、ガスに覆われてしまった だんだんと急になる


上部は急斜面 トラバース気味の行く もうすぐ、大日小屋 大日小屋の周りには多くの残雪が・・


大日岳山頂へ 東芦見尾根に繋がる山々 立山方面を伺う 大日平と薬師岳方面


雲上の山頂宴会 大日岳山頂は、別天地


ねぎちゃん、携帯カメラで・・ いつものネコ君と、趣が違うね! 雲上で、雪上歩き(山頂で) 山頂ケルンと一緒に・・


大日岳より剣岳を望む。


もう一度、ポーズを・・ 立山方面の稜線を眺めながら・・ 剱岳をバックに、美女3人? 山頂からコルに・・


不安げに稜線から斜面に・・ 一気に大日平を目指して・・ アイゼンを外す 雪解けが進む


鍬崎山を眺めながら大日平を行く 「ねぎちゃんとまきちゃん」果物に食いつく 山荘裏手の不動滝を眺める 大日平山荘で・・






「6/11コラム(山つれづれ・・・より)」

6/11 結構ハイペースで、大日平小屋に着いたのであるが、ガスの中、そして、その先が、雪に覆われていた。しかも、その雪の状態が悪く、時々、「キャー」 「ワッー」 と言う声を上げながら、嵌ったり(抜けたり)で、予期せぬ事だけに、足を攣らしたり、指を突いたりして、不安だらけであった。

 その段階では、誰しもが、大日平での宴会もあり得ると思っていたであろうが、雪量が増え、ガスの濃さが、薄らいだりし出した頃から、尚更、快適な歩きに変わっていった。そのガスの状態は、抜け出せば、「もしかしたら・・」 と、期待を膨らませるものでもあった。

 夏道を東側に外し、急斜面を、「ハーハー」 と息を弾ませながら、時折振り返ると、雲海の中に、立山から連なる薬師岳方面が、ぽっかりと、まるで島のように浮かんでいるのである。弥陀ヶ原も映える。鍬崎山の先端だけが見え、始めは見極める事が出来なかった。
 またガスに覆われ、再び山々が現れる様が、何度か繰り返され、後は、稜線に出て、剱岳を眺める事が出来るかになった。足を運べども運べども、その稜線までは遠かった。ちょっと遅れた私の時計を見ると、既に正午を指していた。

 今日は、肩も腰も痛かったし、足も重かった。喘ぎ喘ぎ山頂に辿り着けば、「好山病・・」 規格の特製テーブル・ベンチが施されていて、後は、祝杯コールを待つだけになっていた。正しく「雲上の人」となり、この時間としては、滅多に拝めぬ剱岳を屏風のように従えて、それに連なる北方稜線、そして、東芦見尾根を前座にした毛勝の山々が眩しかった。

 雲海から離れた奥大日岳、そして、剱岳から連なる立山方面は、スッキリし過ぎる程の展望に、「酔いしれる。」 と言う言葉を超越したようであった。何度登っても素晴らしい展望に恵まれない事もある。初めて登って、当たりになる人もいる。「臥薪嘗胆」 ではないが、「何時かは・・」 と、胸に秘めて、何度も足を運んでこそ、究極の山を味わえるような気がする。

 


 ■■■コースタイム■■■
 高岡5:45==桂台(6:55~7:00)=称名駐車場(7:10~20)=登山口7:35=牛首8:40=大日平=稜線コル12:00=大日岳頂上(12:20~14:25)=コル14:35=大日平(15:40~16:00)=登山口15:15=駐車場(17:30~40)=高岡

 ■■■同行者■■■
        ネコ君・「ねぎちゃん」・「まきちゃん」・「山の神」