元    さ    ん    の    山    紀    行
極楽坂山 (1,043.3m)
<富山県富山市(旧大山町)>  平成18年08月07日




薬師岳へ出掛ける前に、ちょっぴり極楽坂山に・・・





見落としそうな標識 朽ちかけた中部北陸自然歩道の標識 登山開始!


スキー場のゲレンデが見える。 山頂までは2キロ。 笹藪の中を行く。


夏山には、適さない山かも・・・ もう使われていない金山リフト。 最後の登り。


ゴンドラ山頂にも行ける。 暑くて、汗がタラタラ・・・ 極楽坂山は三等三角点。





「8/7 「コラム (山つれづれ・・)より」

8/7 今思えば、「山ノ神」の様子が変であった。行き先が決まっていないとは言え、連休初日なのに、なかなか起きて来なかったのである。  遠出には最早遅く、薬師岳を提案したが、すぐには頷かなかった。ブナクラ周辺の山の名をあげた時などは、「あんただけ、行って来たら・・・」とさえなった。

 結果的には、「荷を担ぐのも、しんどいだろうから、明日、折立からの日帰りにして、今日は、その近くにある極楽坂山を、ちょいと登ってから、折立で避暑を兼ねたキャンプと洒落込もう。」に落ち着いたのである。

 食料を買い込み、高岡を出発したのは、午前11時を回っていた。7年前の11月初旬に、極楽坂スキー場のゲレンデを登り、その極楽坂山の山頂に立ってみて、「山と言うものは、登ってみなければわからない。」を実感した山でもあった。
 「越中の百山」ではあるが、複数回登頂にも色気があったし、それよりも、その時、白樺ハイツ側に降りた時の紅葉加減が、「山ノ神」にとっては、好印象となっていたようであった。その事もあり、簡単な山の印象が強く、すぐにOKとなったのである。しかし、白樺ハイツ側からの進入路が、有峰林道料金所前からある事が、なかなか分からず、右往左往してかなりの時間を費やしてしまった。

 標高差にして450mくらいで、1時間も掛からないと思っていたのに、「山ノ神」の足が動かなかった。5分も歩くと一服。それが、3分、2分となっていた。
 「昨日から何も食べていない。食べられない。力が出ない。」というのである。ある程度整備がしてあるものの、伸びた草木に遮られて、しかも、真夏の真昼であるから、一層応えたのかもしれない。それでも、計画の倍の時間を費やして登った。それは、以前登った好印象は薄れ、唯の山頂を踏んだだけのものであった。

 食べられないのなら、明日の薬師岳も登れないだろうから、このまま家に戻ろうと提案するも、どうなるかは明朝の判断に任せ、今取りあえず、ビールを飲ませろと言うのである。昨夜は飲まなかったし、点滴のようなものであるからとまでいう。

 登りながら、先日断った生命保険が悔やまれたのであるが、飲めるから、まだ大丈夫であろうと、気持ちが変わっていった・・・・・。

 極楽坂山を下山して、薬師岳の登山口「折立」に向かった。雨が降って来た。いや、もっと降っていて、止みかけだったのかもしれない。折立のキャンプ場は、無料の割には、設備が整っている。
 設営してから、夕暮れ時を些細な材料での食事になったのであるが、点滴が奏功したのか、「山ノ神」が元気を取り戻したかに見えたが、それは明朝になってみなければわからない事であった。しかし、相変わらず、物は食べられないが、水物だけは喉を通って行くようであった。






 ■■■コースタイム■■■
 取り付き13:30=極楽坂山頂上(14:45~15:20)=取り付き15:55  (のち薬師岳へ・・)

 ■■■同行者■■■
            比佐恵