元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
袴 腰 山 (1,163㍍)
< 富山県城端町、福光町、上平村 >
平成13年05月28日




 時間のない中、袴腰山行きになった。一週間前の林道の状況を、砺波のT氏から、聞き及んでいたのが、決断の材料になった。
 昨年の5月1日は、やはり時間のない中、しかも雨の中の林道歩きで、時間切れになってしまい山頂には立てなかった。五箇山トンネルをぬけ、平スキー場の案内板に従い右折し、舗装した道を、左手にスキー場への道を無視して進む。そして、二つの流れをやり過ごし、やがて道が狭くなった所が、細尾トンネルだ。(156号線五箇山トンネルを出て約4㌔)
 トンネルをぬけると、五箇山トンネル入口から、人喰谷を経由してきた道と合流し、そこに「通行止」の大きな看板がある。一週間前に通った砺波のT氏から、林道は綺麗に整備されていると聞いていたし、看板に小さな文字で"関係者以外"と記してあったので、我々は山の関係者ではないかと、勝手に善意の解釈と決め込んで通り過ぎた。
 トンネルから、1.4㌔進んだところに「小瀬峠」の標識あり。左手の尾根から、袴腰山登山口に出る登山道らしく、今はあまり利用されていないようである。それより先、1.9㌔に袴越登山口がある。その付近は、舗装された広い道である。私達が着いた頃は、一台の車もなかったが、あれよあれよという間に、山菜取りに来た年配の方々の車が、3~4台立て続けに並んだ。その方達は、土地の人らしく、山登りだと言うと「まあ~。ご苦労様な。」と言って、ネマガリダケの中に消えて行った。
袴腰山の標識のある最高点で

 袴腰山登山口の標識の前で、何年ぶりかの記念写真を撮って、登山道に取り付いた。5~6分程登れば、すぐ「袴腰山小屋」がある。その周辺が、開けていて左手に人形山が、右手に砺波平野とダム湖が見える。盛んに咲いている赤い椿を楽しみながら、やがて急登が始まる。上部には僅かながら残雪があり、溶けた雪が急な登山道のぬかるみをつくっていて、足元を汚す。その少し行った所が最高点である。
 北方向に1~2分程行くと、展望用に櫓があり、下では見えない展望となる。展望台の上で、ススダケ取りのおじさんと、石川から独り出来たと言うM女史との4人で、パノラマを楽しんだ。白山、笈ヶ岳、大笠山、猿ヶ山、三方山が、北には、医王山が、東には、高落葉山、高清水山が、やや右に、白木峰、金剛堂山も勇壮な姿を現していた。
袴腰山のシャクナゲ

 また、櫓から下を見ると、ネガマリタケの中に、シャクナゲが終わりがけとは言え、沢山の花を付けて誇らしげだった。
 時間を気にしながらも、1時間以上を、山頂で過ごせたのも、林道に車が入れたからである事には間違えない。下山時、二組の中高年の登山者に会ったが、細い人、一寸太めの人のカップルで、息が上がっていた。我々夫婦に付き合ってくれたM女史に感謝して、次行く山での再会を約束して別れた。


★★★★コースタイム★★★★

高岡7:27=登山口(8:55~9:12)=袴腰山小屋9:19=急登となる9:30=最高点9:55
=展望櫓(9:57~11:15)=登山口(11:40~57)=途中買物=高岡13:40

☆☆☆☆同行者☆☆☆☆
          比佐恵