元    さ   ん   の   山   紀   行
春 木 山  (1,590m)
<富山県 南砺市(利賀村・平村)>  平成28年12月12日




人形山・三ヶ辻山どころか、春木山のてっぺんも踏めなかった。





登山口で・・・ スノーシューには最適の雪。


登山口から・・・ 左程の雪量でもなかったが・・・


第1休憩所 ここまでは、順調に歩いて来た感じ・・


予定より時間が掛かって第2休憩所に着く。 第2休憩所から人形山を望む。


砺波アルプスを眺める。 もうちょっとで、宮屋敷跡。


宮屋敷跡から人形山を望む。 宮屋敷跡にある鳥居。


宮屋敷跡から北ア・剱岳・立山方面を望む。


宮屋敷跡から、春木山へのルートを模索。 ヤブに突入。


左・乗鞍岳 右・御嶽山 剱岳~薬師岳方面。


振り返れば、三ヶ辻山が光る。


このような状態で、春木山の山頂は遠かった。(一つ手前のピークで・・)


帰りは、なるべくヤブを避けようと歩いた。 しばらく反対方向に歩いたが、可笑しいと戻った。


宮屋敷跡に戻って・・・ 帰りは走ればいいと思い何枚か写真を撮った。






  元さんの戯れ・呟きから・・

12/12 午前5時半くらいに家を出ようかと思っていたが、相当の冷え込みで、車のフロントガラスが凍っていて手間取った。一応の装備をしたが、途中の食事が疎かにならないともいえないので、コンビニで菓子パンを買って臨んだ。もちろん、滑らないように慎重な運転に心掛けた。

 五箇山トンネルを抜けると路面が白くなっていたし、下梨手前の気温表示はマイナス5℃(車はマイナス3℃)であった。上梨の田向から林道に入るのであるが、今は、小水力発電の工事が行われている。もちろん、時間的にも、工事前なので問題なく通過となる。大きなヘアピンカーブを過ぎた頃から雪が現れ、中根山荘付近では、かなりの積雪となった。

 「登山口まで行けるかな。」 と思ったが、新雪だし勢いで車を走らせた。20cm超の積雪で、車の気温がマイナス9℃であるからびっくりした。杉林の中は左程でもないが、スノーシューを履くには充分な雪量であった。

 第一休憩所までは、順調に歩く事が出来たが、第二休憩所までは、無雪期の倍以上の時間を費やさねばならぬ羽目になり、もう、三ヶ辻山は頭から消えた。宮屋敷跡までの急登箇所となると、ラッセルが膝上になり、踏み固めたり、小枝を掴んでの登高となり、次第に消耗していってしまった。

 宮屋敷跡でちょっぴり休んだ。登山口に午後3時に戻るとした場合、宮屋敷跡から登山口まで1時間半を想定すれば、あと2時間弱しかない。そうなると、人形山もダメとなった。残されたのは、春木山であった。しかし、1m超の積雪であっても、ヤブ状態であった。

 雪上を歩くのと違い何処が何処か分からない。GPSを頼りに歩くわけであるが、木々を掻き分けても、その間の雪は柔らかく、ズボッと沈むのであるからかなわない。少し歩いては、GPSを見るのでは距離も稼げない。積雪期・残雪期の晴れている時は、何事もなく歩けるのにである。

 これでは、かなわないと思い南東側の斜面に近いギリギリの所をルートとした。しかし、藪から逃れても、膝上まで沈むのであるから容易ではない。降って登って平らな所に出て、今日はそこで止める事にした。宮屋敷より10mくらい低い春木山の山頂には届かなかったが、単独だし、また体力の衰えもあるのだから、仕方がないと思った。

 宮屋敷跡に戻る僅かな距離であるが、やはり難儀した。それでも地形図にある点線上を辿ったら、宮屋敷跡と反対方向に向かってしまうところであった。あまり写真を撮れなかったから、三脚を立てて何枚か撮ったりした。時計を見たら、午後3時まで70分しかなかった。

 雪上だから走れば何とかなると思ったのであるが、何度か深みに嵌り足が攣ってしまった。焦ってはいけないと思い直し、身体を整えてから改めてスタートしたのであるが、10分遅れだけで登山口に到着となった。小水力発電工事付近で10分程度待たされたが、孫達の迎えに何とか間に合った。





 ■■■コースタイム■■■
高岡5:50=人形山登山口(7:40~8:00)=第一休憩所(9:10~15)=第二休憩所(10:15~20)=宮屋敷跡(11:35~40)=春木山一つ手前のピーク(12:30~40)=宮屋敷跡(13:35~40)=登山口(15:05~20)=高岡17:00

 ■■■単独行■■■