元   さ   ん   の   山   歩   き
洞   山 (831.8㍍)
<富山県富山市(旧細入村)>  平成27年01月06日






風雨を凌ぐため、穴を掘って避難。登頂は諦めた。山と接すれただけでも嬉しい。






始めから、雨・風が伴っていたが決行である。 簡易水道施設前から・・


 


ウサギと遭遇。思わずシャッターを切った。


雨風の中、重い雪に悩まされた。 思わず、鉄塔で立ち止まった。


登りやすい斜面を選んだつもりだったが・・・ ようやく、稜線に出た。


~ ヒラタケに、「山ノ神」が飛び付いた。 ~




洞山頂上は遠かった。






山頂を諦め、雨風を凌ぎ、食事をするため穴を掘った。
始めは、食事はどうでも良かったが、やはり温かいものを食すると、心まで温かくなるような気がした。


~ 後は、駈け降りるのみ。 ~




   元さんの戯言・呟き

1/6 予報よりも早く降り出した雨。洞山登山口の庵谷へ行くまでの道路気温表示は、10℃から9℃、そして、8℃まで下がったが、まだ温かく歩き始めは完全な雨であった。しかも、風が轟音と共に吹くのであるから、「山ノ神」は、「本当に行くの?」 と何回も尋ねた。内心、「行かないはずがない。」 と思っているくせにである。

 洞山は、人気がないのか、それとも、雨や風で消えたしまったのかトレースが無い。それはそれで、気分が良いのであるが、雪が重たいのである。まるで鉛の靴を履いているようであった。一歩一歩、それでも、抜けて、嵌まってしまうのには、エネルギーを相当消耗してしまう。

 1番目の鉄塔でも、林道に出てでも、「山ノ神」の囁く、「もう止めよう。」 には耳を貸さなかった。「もう1時間経たなければ・・」 「お昼まで・・」 とか、「いたたまれなくなるまで」 とかを言い続けてしまった。それでも、不思議なもので、あれだけ重い足の「山ノ神」であっても、ナメコ・ヒラダケを見付けるや否や、急に足が速くなるのには、どうなっているのかと思ってしまった。

 それでもである。3時間を経過し、「山ノ神」が、例の如く、「あんただけ、行って来られ!」 となる。と言われても、放って行くわけにもいかない。ずぶ濡れだし、これが限界かと思った。すぐ、引き返す手もあったが、「何か食べたい。暖まりたい。」 の他に、ちょっとでも、山にいたいと思う心が働くのか、穴を掘ることにした。

 背丈ほどのものであっても、二人が凌げばいいのだから、それ程時間を要しない。でも、風が強いから、タープを張るのに手間取った。それでも、雪壁を同じような高さに揃えてから、タープを張り、その上から、雪で押さえるスタイルをとった。温かかった。カップ麺も、コーヒーも美味しかった。そうなると、山頂はどうでも良かった。





 ■■■ コースタイム ■■■


 ■■ 同行者 ■■
        比佐恵