元   ち   ゃ   ん   の   山   紀   行
城 ヶ 平 山 (446.3㍍)
<富山県  上市町>    平成15年10月27日





 術後10日目、退院後4日目の山行となったが、その選定にも苦慮してしまった。標準タイムが1時間程度で、出来れば展望の良い所など欲張りであったが、高峰山や千石城山を退けて今日の城ヶ平山となった。
整備された大きな駐車場
 
 地図を見る限りでは、標高は低いものの標高差が250m以上あり、チョット心配ではあったが、残雪期に一度しか登った事がなかった事と、出来れば「剱岳」を仰ぎたかった事で、城ヶ平山になった。
城ヶ平山は茗荷平山とも呼ぶらしい
 
 急ハンドルを切ったり、道路の段差の振動にもお腹の傷口が痛むので、運転は「山の神」に任せて、上市町大岩の日石寺前までやって来た。

 右手にお土産と食事処を兼ねたお店、左手に車の旋回場ときれいなトイレがあり、その横に小さな橋を渡って登山道が始まっている。城ヶ平山の案内と別名の茗荷平山道標が立っている。150~200m手前の左側に大きくて整備された駐車場があるから利用するとよい。
 

第一ベンチから北方向の展望 感じの良い登山道 ブナの木にホッとした

 退院して、一度に100mも歩いていない感じだったから、荷物は全部「山ノ神」に任せ、2本のストックでゆっくり漕ぐように歩いた。そして、デジカメだけを肩からぶら下げて担いだ。
 案内板に、コースタイムが1時間半と書かれておりチョット心配であった。当初から2~3倍程のタイムで登ろうと思っていたので、山頂に辿り着けるのかと不安になった。
 でも、きれいに整備された登山道で、こんな身体でも1時間20分で頂上に辿り着く事が出来た。


城ヶ平山の頂上で 頂上からは剱岳や大日岳
毛勝の山々が見事に見える
雰囲気の良い頂上に
2時間の長い滞在となった

 快晴に恵まれた頂上は、正しく360度の眺望で、私の心を和ませてくれた。
 「酸素吸入」するために山に行くなどと、公言して来ただけあって、大好きな「剱岳」を眺めながら大きく息を吸った。
  少し離れて見えるが、隣の「ハゲ山」と共に、剱岳の展望台に間違いない。


頂上から西種の水上集落を見下ろす 大好きな剱岳をバックに 帰路は「浅生」に向かって降りた

 あまりの好天に2時間も山頂の人となっていたが、どれだけいても飽きない景色である。
 剱岳や大日岳そして毛勝山などの有名な山ばかりでなく、近くの里山もあり、富山湾に富山平野とバラエティーにとんでいる。
 何時か、また来たい山である。


いよいよ下山開始 「浅生」への下りは里山の雰囲気! 浅生の登山口は「城山」になっていた

下りは、「浅生」に向かって降りたが、里山の雰囲気に酔った感じがした。岩や雪の山も良いが、人里近い山も、それなりに味があるような気がした。
 「浅生」からは、アスファルト道路をゆっくりと大岩まで歩いた。術後の私としては、大満足の山行であった。




 ■■■ コースタイム ■■■
高岡6:50=大岩不動尊前駐車場(8:05~20)=第一ベンチ8:40=水場とベンチ8:55=城ヶ平山頂上(9:45~11:40)=浅生側登山口12:45~~林道~~駐車場(13:20~30)=高岡

 ■■■ 同行者 ■■■
        比佐恵