元    さ   ん   の   山   紀   行
金剛堂山  (1,650m)
<富山県南砺市(利賀村)>  令和01年06月10日






スタート時点の百瀬川。


下山時の百瀬川。





雨具を纏って百瀬川を渡る。 雨だから、新緑が眩しいとは言えないが・・


小沢を渡る。 草木での露で、びっしょりだ!


ブナも神秘的! 3キロ地点。まだ雨は強くない。


4キロ地点。雨も風も強くなって来た。 雷鳴が轟き、前進か撤退か悩んだ時。


撤退の決断をする。 雨具が通り全身ずぶ濡れ。


それでも、コシアブラが目に入る。 滑らないように、そして、足早に・・・


雨が強くなり、登山道が川のようになった。


何故か、「山ノ神」の足が、いつもより速くなったような 傘が壊れた。それはともかく、滑らないように・・・






   元さんの戯言・呟きから・・・

6/10 バカな私(達)は、やっぱり山へ出掛けた。ちょっぴり出遅れたが、それでも、栃谷の登山口午前7時半スタート。小雨だったが、強く降られたら困るので雨具を纏った。出足は、気温が低かったので、あまり汗を掻かなかった。

 時間の経過と共に、次第に汗が滲み濡れた草木の露と相まって不快感が漂っていた。時期が時期だけに、草木が登山道を覆い掛かっていて、ピシャピシャと顔に当たるのもあまり感じが良くない。だんだんと雨足が強くなっていったが、山頂への執念は強い。

 傘を差さなくてはいけないような雨になるのだが、傘が木々に引っかかって歩きにくい。それでも、ちょっぴり顔を出しているススダケや、ちょっと大きくなりかけているコシアブラに目がいってしまう。もう全身ずぶ濡れなのにである。

 栃谷から4キロ地点付近で、更に雨が強くなって来た。「まだ時間がある。」 と言う私に、「展望もないのに・・」 とでも言いたげな「山ノ神」が、破れかぶれで前に進んで行くように思えた。オーバーに言えば、ヤブの中を歩いているようなものである。

 1週間も経てば、草木が伸びる。雨が降って誰も歩かなければ尚更である。4キロ地点から15~20分ほど歩いた頃、雨が強くなって、雷鳴が轟くようになった。「もう少し・・」 だと言ってみたものの、「山頂に拘る必要があるのだろうか?」 と思った。そのくせに、「キリのいい所で・・」 とか、「11時になったら・・」 と言ってしまった。

 積雪期や残雪期、そして、新緑の頃や紅葉の頃、また初雪の頃など、一年を通じて通っている山。焦ったり、拘ったりして何が良いのだと思うようになったのも、年齢を重ねたからなのだろうか? 今年も、2/25・4/15・5/19と、今回を含めれば4回目である。そして通算57回目となった。

 ハーハーと登ってきた「山ノ神」であったが、撤退と決まれば逃げ足の速い事。私は、ここ2~3日、右股関節と左踵に違和感あり、慎重を重視しての下りとなる。転んでケガをしては何にもならないから・・・。そして、結局何も食べないで車に戻ったようなもの。

 私は、またミスをしてしまった。雨だから、着替を持参しなければと思っていたのに、その着替の入った篭を忘れて来たのである。全身ずぶ濡れである。12年も使い続けている雨具は完全にとおっていて、ズボンはビシャビシャ。パンツも靴下もである。でも、幸いな事にシャツだけはあった。しかし、パンツ一貫。(脱ぐわけにはいかないので・・) パンツの中に、タオルを入れての運転となる。1時間半の間、寒いから暖房を入れなければならなかった。

 話はそれだけで終わらない。家に戻って、鍵を開けなければならない。「山ノ神」が届かないのである。パンツ一貫で降りて行かなくてはならないので、時間が掛かってしまった。最後は、悪い事をしているのではないからなどと思い切って降りた。





 ■■■コースタイム■■■
       

 ■■■同行者■■■
        比佐恵