元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
金剛堂山 (1,650㍍)
<富山県利賀村、八尾町>平成12年09月05日



 「さて何処の山にするか!」今日もそうなったが、今年未だ登っていない金剛堂山行きとなる。近年は、登り易い東俣コースからばかりだったが、今年、知人二組が、栃谷から挑戦していたので、我々もそのコースを選んだ。私自身、21年ぶりのコースであまり記憶にない。
百瀬川、栃谷コース登山口
 富山の労山主催で、未だ自家用がなく、金剛堂山にも登った事がなかった頃、中山君と一緒の応募した事と、当日の朝は、快晴だったが、途中から雨になり、そして、帰り道ハチに襲われ中山君を含む4人の人が刺された事だけを覚えている。

 スノーバレー利賀のスキー場を左に見てもう少し車を走らせると、大きな「金剛堂山登山口」の標識と駐車場がある。(東俣源頭へは、百瀬川を更に8.5キロ遡る)
ツリフネソウ
 百瀬川に掛かる橋が、昨年の豪雨で流されたと聞いていたが、鉄の橋が掛かっていた。栃谷沿いに登りはじめるとツリフネソウが可愛く咲いていた。沢を渡るとすぐ急登になる。丸太を利用した階段が続く。擬似木の階段が現れて登りはじめから、20分程経つとベンチのような大きな四角のかたまりがあった。ずーと数えていた階段が、488段過ぎた頃に「栃谷登山口1キロの地点」の標識がある。
 その後、暫く階段もなく緩やかな道が続きブナの木が目についた頃、突然娘から電話ありドキリとする。些細な事だったので、胸を撫で下ろしながら、ここはスキー場に近いから、携帯に届くのかと思った。やがて、そのスキー場が見えて来る。1時間過ぎた標高1100㍍位で休憩する事にした。

 その休憩時にリックを開けてビックリ、今朝冷蔵庫から取り出してきたビールを、ケースごと車のトランクに忘れてきたらしい事に気付く。その事を家内に告げると俄然機嫌が悪くなり、一言も口を利かなくなってしまった。しかし、怒った事が幸いして頂上までその後ノンストップとなった。(苦手な蛇が2匹、目の前に現れた時以外!)
秋の花、リンドウ
 休憩した所から5分程で、「栃谷登山口より2キロの地点」を通過。ブナ原生林の中を歩く頃は、一部を除いてなだらかな所が続く。頂上が見えると思って下りはじめ、下り終わった所が、「栃谷登山口から3㌔の地点」だ。アップダウンを繰り返し、またまた頂上と思ったが、……………。出発から2時間近くで「栃谷登山口から4キロの地点」に到達し、秋の花「リンドウ」が咲き乱れている所を過ぎたら頂上だった。
 頂上に着いても「スマン、スマン」の連発で、ビールの忘れて来た事を詫びなければならず、とんだ山登りになってしまった。特製のラーメンを作っても、やはりビールの換りにはならず、「車に戻ったら、冷たいビールが待っているから。」の慰めの言葉を掛けなければならなくなった。

金剛堂山頂上にて
 皆さん、私は「マスオさんではありません。元ちゃんです!」・・・・・・・・・・・・・・・・ 白木峰の左に見えるのは、二王山かな!・・・・・ 反対側には、人形山に連なる山々以外は、ぼんやりと霞み、必ずしも良い展望ではなかった。只、スノーバレー利賀のスキー場からの「雪のルート」だけが気になって、眺め続けていた。
 中金剛、奥金剛への風衝草原歩きは、過去に何度も歩いているし、時間までに戻らなくてはいけないこともあって、今日は省略する事にした。

 帰路は、相変らず膝痛に悩まされている家内が、昨日から利用しているサポーターなるものが、功を奏してか、足取りは必ずしも良くないが、引き摺る事もなく登山口に辿り付く事が出来、トランクの中から、しっかり冷えたビールを手にした時、本来の可愛い(?)笑顔に戻った。




  ◇◇ コースタイム ◇◇

高岡8:40→栃谷登山口(10:00~20)→ベンチ10:43→「登山口より1キロの地点」10:50→スキー場が見えてくる11:15→休憩.1100㍍(11:20~25)→「登山口より2キロの地点」11:30→ブナ原生林11:30→「登山口より3キロの地点」→11:52「登山口から4キロの地点」12:17→金剛堂山頂上(12:35~13:30)→「登山口から4キロの地点」13:48→「登山口から3キロの地点」14:11→「登山口から2キロの地点」(14:32~37)→「登山口から1キロの地点」15:01→登山口(15:25~42)→高岡16:55

  ☆☆ 同行者 ☆☆

      ★比佐恵★