元    さ   ん   の   山   紀   行
金剛堂山  (1,650m)
<富山県南砺市(利賀村)>  平成19年01月15日



栃谷から百瀬川を渡って・・






暖冬でも利賀には雪がある
(スノーバレー利賀スキー場駐車場)
林道入口ですのーしゅーを付ける 栃谷登山口までは、スノーモビル
らしいトレースがあった

栃谷登山口から百瀬川を渡る 予想より多い雪量に戸惑ったが、
何故かワクワク嬉しかった
元気が有り余り、ワザワザ急斜面
に取り付く「ねぎちゃん」

栃谷から1キロ地点から、スキー場
からと思われるトレースがあった
栃谷から2キロ地点 さほど、小枝が邪魔にならなかった

何時になくはっきりと剱岳が遠望出来たのであるが、
私のカメラでは、あまりよく撮れなかった

栃谷から3キロに地点を越えて、4キロの地点へ

樹木の間から特徴のある三辻ヶ山を捉える 今冬は雪庇が発達していなく快適な歩きが出来る

三辻ヶ山から人形山を中心に五箇山の山並み 「もう少し、先へ行こうよ」と絶好調!の「山ノ神」

栃谷から4キロ地点より、山頂付近を望む

気持ちの良い稜線漫歩である 今日は、栃谷から4キロの地点でも大満足!
後の時間は、食事や写真撮影に

テーブル・ベンチ造りに
まずは踏み固めて・・・
2人だけで、美味しく乾杯! 少人数故に、今日はスキ焼き、
肉は大判振る舞い・・・

 
白木峰の奥に剱岳が黒く聳えていた 山頂への意欲が、なかったわけ
でもなかったが・・・
真っ白な雪にブナがマッチしている

 


「1/15・1/16コラム(山つれづれ・・・より)」

1/15 「何処へ行きますか?」 と言ってくれたねぎちゃんと、何も知らない「山ノ神」と3人で、金剛堂山に出掛けた。何処でも良かったのだが、「山ノ神」のスノーシューの調整もあったし、少しでも雪が多いと思われる所へ行きたかった。自分の心を清めるためにも、真っ白な雪の上を歩きたかったのである。

 栃谷登山口までは、スノーモビルではないかと思われるトレースがあったが、その後は、全く純白な雪上歩きが待っていて、それはワクワクするものであった。今回の山行は、まだ1月の金剛堂山の経験はなく、行ってみたかった、来てみたかったの要素が強く、山頂に届くかどうかは、どうでも良かった。猛ラッセルで、登山口から「栃谷から1キロ地点」に、1時間を要して届いたのであるが、その先からは、スキー場駐車場から登られたトレースと合流し、「楽チン」となる。

 しかし、「栃谷から3キロ地点」を過ぎてから、そのトレースは消え、動物のものと思われるトレースに変わった。雪上には視界が開け、五箇山の山々はもちろん、遠くは立山連峰が神々しく聳えていた。
 車を止めてから4時間半(栃谷から4キロ地点)で、余力を残しながら山頂を諦めた。あまりにも素晴らしい光景に、3人は、シャッターを切り続けていたからでもあったが、その地点からの眺めは、恐らく山頂からのものに匹敵するもの違いなかったであろう。
 帰路は、スキー場駐車場に直接降りたが、「やっぱり、唯ではすまなかった。」と言いながら、「山ノ神」の顔から、「暗くならなくて良かった。」と安堵感が伝わってきた。



1/16 昨日の金剛堂山「栃谷から4キロ地点」までは、「敗退」などと言うものでなく、「賞賛」という言葉が似合ったような気がする。「山頂に至らないかもしれないけれど・・、それでも良かったら!」 と「ねぎちゃん」の同行を受け入れたが、その彼女でさえ、百瀬川に架かる橋を渡る時、その雪量に「えぇ~」と思ったと言う。暖冬・少雪と言われる今冬であるが、流石に豪雪地帯の「利賀」であった。

 2時間余の食事を終えてから、また車中でも、家に帰ってからも、「行けたかもしれないね!」 と、てっぺんへの思いを、何度も顔を見合わせてみたが、「栃谷から4キロ地点」での余力の空間は、日頃、大勢で出掛ける山行と、また違った趣があった。
 遠くの立山連峰を眺めながら、「剱が隠れた。また出た。」 などと、無邪気なほどに、はしゃいだり、そして、はにかみながらの本音がポロリ・・・などなど
 でも、お互い山への想いを語る時が、一番生き生きしていたかのように思えたのであるが・・・
 少人数だから「すき焼き」との「山ノ神」の配慮も奏功し、汚れを知らぬ真綿色の雪上を、思い切り歩けたのが、一番の収穫であったかもしれない。



 ■■■コースタイム■■■
高岡5:50=庄川道の駅(6:20~30)=スノーバレースキー場(7:30~50)=栃谷登山口8:30=栃谷から1キロの地点9:30=栃谷から2キロの地点10:30=4キロの地点(12:20~14:40)=1キロの地点16:10=スキー場への分岐16:15=スキー場(16:30~50)=高岡

 ■■■同行者■■■
        「ねぎちゃん」・比佐恵