元   さ   ん   の   山   紀   行
三 ヶ 辻 山 (1,764.4b)
<富山県南砺市(平村、上平村、利賀村)、岐阜県白川村>
平成17年06月06日





シャクナゲ越しに笈ヶ岳(左)と大笠山(右)


白山をバックに、三ヶ辻山頂上で



 先週(5月末)「山ノ神」が犬ヶ岳で滑落事故に遭いお休み。それではと独りで出掛けようとしたら、あまり良い顔をしない。そこは目を瞑って(心を鬼にして!)なるべく早く帰ると言って家を出た。
 中根山荘(中根平)から登山口までは、昨年から林道の拡張・整備が行われていて、もうすぐ素晴らしいものになるが、何故か喜んでばかりいられないのは私だけではあるまい。また、岩崎元郎氏の「新日本百名山」の影響が、多分にあるような気がしてならない。

 第一休憩所まで40分、第二休憩所まで更に25分くらいで、汗を掻きながらも充分に休息しながら歩いた。その先20分程で宮屋敷跡に着いた。昨秋の台風で鳥居が壊れていたが、昨日の人形山山開きに合わせて、新しいものに造り替えられていた。
 山頂下の有名な雪形はもうないが、山肌に少し残雪が見える。真っ青な空とのコントラスを思うと、もう少し白い雪が欲しいところであった。
 反対方向の立山連峰には、小さく剱岳を眺める事が出来、何故か得した気分になった。


宮屋敷跡から人形山を望む 新装なった宮屋敷跡の鳥居 北ア・剱岳を遠望!

 梯子坂に差し掛かる前の風衝地帯から、今日の目的地である三ヶ辻山が三角に見える。少々雪があるようであった。梯子坂を登り詰める頃に残雪が多くあり、危険防止のためにロープが張ってあった。
 人形山と三ヶ辻山との分岐からは素晴らしい展望が待っていた。見越山・奈良岳に始まり、大笠山・笈ヶ岳・仙人窟岳、そして、三方岩岳・白山・別山・三方崩山などの山々が何時になくすっきりと見えた。
 三ヶ辻山への最初は、何となくヤブのような感じであるが、よく見ると踏跡がしっかりしている。2〜3ヵ所残雪を踏越えれば、朽ちて倒れた標識のある三ヶ辻山に着く。少しの事だが白山が近くに見える錯覚に陥る。人形山への稜線をカメラに収めて、小さな虫のいる山頂から離れた。


風衝地帯から三ヶ辻山を望む 咲誇るシャクナゲ 三ヶ辻山から人形山を望む

 期待していなかった石楠花(シャクナゲ)が咲いていた。シャクナゲ越しに大笠山と笈ヶ岳を撮ってみた。
人形山に足は向くのであるが、三ヶ辻山には、もう少しの事でその機会が少ない。そういう意味でも今日は三ヶ辻山の山頂に立てた事は頗る満足であった。


三ヶ辻山頂上より白山を望む 左・笈ヶ岳 右・大笠山 梯子坂・宮屋敷跡方面を望む




 ■■■コースタイム■■■
高岡4:55=登山口(6:35〜50)=第一休憩所(7:30〜40)=第二休憩所(8:05〜15)=宮屋敷跡(8:35〜55)=分岐(9:35〜50)=三ヶ辻山頂上(10:30〜55)=分岐11:25=人形山頂上(11:50〜13:35)=分岐13:50=宮屋敷跡(14:25〜40)=第一休憩所(15:20〜25)=登山口(15:55〜16:10)=高岡17:45