元   さ   ん   の   山   紀   行
中  山 (1,255㍍)
<富山県 上市町>  平成18年08月16日


 7月の第3日曜・月曜日は、剱沢キャンプにしたいと思っていた。
 その思いは、若い時から、ず~っと、あったのだが、結果的には、途切れ途切れで、このところ、ようやく余裕が出て来たのか恒例化出来ると思っていた。

 今年は、「山ノ神」が、友人と京都方面に旅行に出掛ける事が、前々から決まっていたし、二日間は思いのままに使えるものと思っていた。
 しかし、一週間前になって、二ヶ月前に結婚した娘が、ダンナを連れて来高するという連絡が入り、山に入る志気がいっぺんにダウンしてしまった。
 如何に山好きと言えども、折角来るのに、せめて夜だけでも、いてやらなくてはと、親心が働いたのである。
 私の計画に合わせてくれそうなメンバーもいたのであるが、私のモチベーションが上がらない様をキャッチしてか、いつの間にか計画はなくなってしまった。

 梅雨末期特有の大雨になり、高所や遠方に出掛けなくて良かったのだが、このところ続いていた剱沢・剱岳が、また遠くならなければいいのであるが・・・・・

 雨の朝、なかなか行けなかったねぎちゃんの写真展(山岳写真協会協会北陸支部展=県民会館)に、顔を出してから山に行こうと思った。ねぎちゃんの作品「春剱黎明」はステキであった。そんな事もあって、雨の中山も剱岳と無理矢理関連付けるのも、また乙なものである。


伊折橋から
 剱橋を渡る頃から、雨が降っているものの視界が何となく良い。伊折橋から濁流を撮った。「ゴーッ」流れの音はあまり好きな音ではない。昭和44年の集中豪雨を思い出してしまう。  

 雨具はズボンだけで、傘を差した。撮るものもないのに、手にはデジカメ、リックには三脚を括り付けた。また、もしかして、晴れる事もの希望的準備として、炊事用具も一式詰め込んだ。
 しかし、雨がだんだんと強くなり、汗も相俟って全身びっしょりになってしまった。ゆっくりのはずが、その雨の為に、いつの間にか、スピードが上がったかもしれない。
 五本杉を過ぎてから、若い夫妻を追い抜いた。男性は傘も雨具もなく全身びしょ濡れだった。今日はその二人だけしか出会わなかったが、よくもこのような日に来るものだと、自分の事を棚に上げて苦笑してしまった。

 何でも3年程前から山歩きを始めて、夏山に備えての訓練だと言っておられた。ちょっとの会話で、立山・剱岳は知っておられたが、早月川沿いの山名はあまり通じなかった。
 でも、若い人達が登る事には、何故か声援してあげたくなってしまったが、あまり邪魔をしても何だと思い、それなりの愛想をし、先に失礼をさせていただいた。  


中山頂上の標識 東小糸谷側から山頂風景 頂上の三等三角点

   剱センターを少し過ぎた頃から剱岳本峰はダメだが、北方稜線が見え、思わず車を止めてしまった。 大窓・マッチ箱ピーク等々・・・・・・