元 ち ゃ ん の 山 紀 行
濁 谷 山 へ.1(1,238.0㍍)
平成 12年 03月 27日


 前夜にいろいろあって今朝の出発が遅れてしまった。
 前日は、平野部にも雪が積もってどうかなと思ったのだが、天気予報は晴れ、降水確率はゼロ。
 虎谷に着いたら積雪が30㌢。集落前の広い所に車を止めて7時25分発。集落の道路には、靴がビシャビシャになるくらい消雪水が、勢いよく流れている。雪が解けていないところは、ツルツルで歩きにくい。
 集落をぬけたところで、雪が膝まで覆い、たまらずカンジキを装着する。岩魚料理の店まで、むりやり四駆が入った後があったが、その先は,何の跡もないバージンロード。
 1時間経って高度計を見たら、まだ360㍍。深い新雪に、気温が上昇するし,雪崩注意報が出ている。どうしても山側の斜面ばかり見て歩くようになる。水が流れている雪の少ないところに来て、左足のカンジキがない事に気がつく。今来たトーレス伝いに探したが20分のロスとなった。

 もう10分程行ったところに、デブリと言うか、雪崩と言った方がいいのか分からないが、 雪が林道を斜めに覆っており、上からまだ、小さな雪の塊が落ちて来ている。それが砂防ダムの一寸上の河原まで続いている。20㍍程を渡るのに思案をしていると猿が顔を出した。両者ともビックリしたのだが、猿の方が余計にビックリしたらしく、何処にいたのか数頭が木々へと飛び移って行った。自分も決死覚悟で駆けて渡った。  だんだん雪が増え膝上まで沈むようになった。必然勢いがなくなり一寸行っては休みとなる。後を振り返ると私だけの足跡が、規則正しく綺麗に続いている。やがて大きな道路標識がある、林道の分岐に着いた。

 因みに、一度だけこの周辺の山々の偵察と言う事でここまで来た事がある。坪野と蓬沢への分岐である。それがもう一つ真中に濁谷への林道があり、迷ってしまった事を覚えている。
 出発地点から、この地点標高420㍍まで2時間半も掛かってしまい、とてもじゃないけれど、頂上まで行く事が出来ないだろうと思い、今日は何処まで行けるかが、焦点となった。15分の休憩の間に、小早月川の対岸の雪崩発生を見、ぞーっとした。
 この地点から、林道を北方向に35分歩いた所で退却する事にした。車から3時間半、標高500㍍足らず、 午前10時50分。再び林道分岐に戻り、大休憩する。濁谷山か大倉山か分からないけれど、 とりあえずバックに記念写真を撮り、林道だけど「山の気分」を楽しんだ。
 帰路では、あの深雪が、なごり雪故か解け出すと早いもので半分以上の時間で下る事が出来た。
 当然、雪崩のところは、気をつけながら急いで走った。


《コースタイム》

 高岡6:05→虎谷(7:00~25)→林道360㍍(8:30~45)→林道分岐(10:00~15)→
 標高460㍍10:50→林道分岐(11:05~45)→車(12:55~13:05)