元 ち ゃ ん の 山 紀 行
負 釣 山(959.3㍍)
平成 12年 06月 05日



 母をショートステーに預け、高速に乗り僧ヶ岳に向かった。林道は、標高900㍍附近で残雪、落石のためストップ。残雪はある程度覚悟をしていたのだが、時計も10時半を回っていたので、時間的に無理と諦め負釣山に変更する。

 4月10日の鍋冠山から千石城山へ、5月8日の突坂山から白鳥山へ、5月29日の大猫山.鬼場倉ノ頭から中山に次いで、今年4度目の目的地変更である。

<ブナ林を行く>
 明日温泉の前を通りオコ谷の峠に着いたのが11時20分で、3台の車が止まっていた。「今日は,1時間半程掛けてゆっくり登ろう!」と言って出発したのだが、登山道に取り残されたものか、新たに延びてきたものか分からない細いワラビを摘みだした家内に思わず「帰りにしようよ!」「早くいこうよ!」と言ってしまった。

 少し登ると北側に大谷山(?)が見えてくる。500㍍余りの低い山だが、今冬登り損ねた山の一つで、無雪期に眺めると林道の跡が痛々しい。汗がタラタラ落ちる暑い日であったが、緑深くなったブナ林に入るとヒャーッとするくらい涼しい。
 五合目くらいになると、大鷲山、焼山、黒菱山や初雪山が見えてくる。稜線に雪がないのは、やっぱり寂しいし絵にならない。七合目からは、白い朝日岳が見える。3パーティ5人とすれ違い最後の急登が終れば負釣山山頂だ。
<負釣山頂上にて>


 少し霞んではいたものの、剱岳、毛勝山、僧ヶ岳そして朝日岳や白馬岳を含む後立山連峰が…………もちろん初雪山、大地山の栂海の山々もいいのである。
 1000㍍もなく短時間で登れて、しかも展望の良いこの負釣山にも多くの思い出がある。3月に日照岳で遭難した高田女史との最後の山行(1月16日)になったのもこの山である。







    《コースタイム》


高岡8:20→香野苑8:40→福岡9:00<高速>黒部9:40→平和の像10:10→林道900㍍付近(10:20~35)→オコ谷の(11:20~30)→三合目12:05→五合目12:25→七合目(12:50~55)→負釣山頂上(13:10~1445)→オコ谷の登山口(16:00~10)→高岡17:45

   〈同行者〉
      比佐恵