元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
負 釣 山 (959.3㍍)
<富山県  入善町、朝日町>
平成16年01月06日




 「バーデン明日」付近に来ると、雨に雪が混じりその奥に入ると雪になった。西尾根との分岐から林道が白くなり、オコ谷の駐車場では10cm近くの積雪となった。このような日に来る人は、やはりいないようである。
 
オコ谷の駐車場

 積もったばかりの雪の上を滑らないようにゆっくり登る。歩いた靴の跡の雪がめくり上がる(カッパ)が、三合目を過ぎたあたりから、雪量が増えだした事もあり快適な歩行となる。
 四合目あたりから、新雪の下に前の雪を感じるようになり益々歩き易くなる。(積雪30cm)
 あと頂上まで1.8キロの標識がある五合目で一息入れる。(積雪40cm)
負釣山登山口

 六合目を過ぎると以前のトレースの凹凸が消えだす。虎ロープが施してある所では、下雪が硬く段差の大きく、「山ノ神」の足の長さでは対応出来なくなって来る。
 もっとも、普通並みの脚力や握力があれば、何でもないのかもしれないが、何故かこんなところだけが、おしとやかなのである。(六合目の積雪50cm)

 登山口から約1時間半のまずまずのタイムで、七合目に到達したのであるが、「山ノ神」が登頂を断念すると言い出す。過去に、この上部でいやな目に遭った事が脳裏を過ぎったのか、それとも今日の虎ロープの登りで、マズイと感じたのかもしれない。また、この頃より視界が悪くなった事や、降雪が強くなったのも原因したのかもしれない。


五合目から六合目にかけて 六合目から七合目にかけて 七合目直下

 そうなれば、一時間以上過ごすのに、ツエルトを張って、コンロ・ガスや食料を渡していかなければいけない。私はカメラ機材と簡単な食料(非常用)などを持ってカンジキを着けた。
 積雪は増えたが簡単に八合目・九合目を経過した。最後の虎ロープの所へ来て、やっぱり連れて来なくて良かったと思った。ほんの僅かな距離なのだが、下雪が凍っていて、足を掛けると新たな雪が崩れて来る。登りは何とかなっても、下りでは左右どちらも切れているから嫌がると思ったからである。


七合目で待機! 負釣山頂上にて これから下る(七合目で) 七合目下のロープのある下り

 「負釣山」頂上の標識は、はっきり文字が読めるように顔を出していたが、その周辺の雪量は、ピッケルを刺しても沈んでしまうような、かなりの積雪のようであった。頂上の展望は、黒部平野や富山湾以外何も見えない寂しいものであったが、頂に立てた事だけで私は満足であった。幸い七合目にいる「山ノ神」に携帯が通じたので、無事登頂した事や、30分位山頂で戯れる事を伝えおいた。

 今年は登る事が出来るであろうか「白金ノ頭」は、残念ながら、ガスのため負釣山頂から望めなかったが、見えないだけに余計モヤモヤしたものを感じてしまった。運が良ければ・・・・(幸運を待つしかないであろうが・・)

 1時間15分後に七合目に戻って来た。ラーメンを作ってコーヒーも飲んだ。身体がぐーっと温まって来る。初雪山方面は見えなかったが、大地山の上部も見えたし、まあまあとしなければ・・・・。
 下り始めてだんだんと青空が増えて来る。陽が出て来て雪が溶けて来る。足元がグチャグチャになりそうだった。





  ★★★ コースタイム ★★★

高岡6:25=オコ谷駐車場(8:20~45)=登山口8:55=一合目9:55=二合目(9:15~20)=三合目9:30=四合目9:40=五合目9:55=六合目10:10=七合目(10:30~50)=八合目10:55=九合目11:00=負釣山頂上( 11:15~45)=七合目(12:05~40)=五合目(12:55~13:00)=オコ谷の駐車場(13:50~14:00)~高岡

         ■■■ 同行者 ■■■
                 比佐恵