元 さ ん の 山 紀 行
大 倉 山(1,443m)
<富山県上市町・魚津市> 平成19年02月05日~06日
15キロと26キロの荷
|
|
|
桑首林道入口に、車をデボして・・ |
26キロの荷は、肩に食い込む。 |
山ノ神も、15キロの荷で頑張る。 |
|
|
|
100m高度をあげるのに1時間を要す。 |
雪量が少なく歩き難かった。 |
剱岳が見えてくる。 |
|
|
|
どれだけ重いか試す「山ノ神」 |
「山頂でのキャンプを止めて、この辺で」の提言 |
もう少し先へ・・・ |
|
|
|
大倉山を望む! |
p.m.2:40 設営開始 |
p.m.3:45 設営完了! |
|
|
|
p.m.4:05 夕陽を浴びながら・・ |
p.m.8:25 まだ飲んでいる |
左・食事処のキャンドル、右・テントの中の灯り |
「2/5 コラム(山つれづれ・・・より)」
■
2/5 「より美味しく、より暖かくしながら、大倉山頂で楽しむ。」 をテーマに臨んだ今回の山行であったが、メンバーと出掛けるのと違い、たがが緩んでしまうのか、やはり出発予定より1時間遅れとなり、ラッシュに出くわしてしまった。また、上市北馬場線を嫌い蓑輪経由にしたのが、冬期通行止の看板があるように、放射冷却の今朝は、ツルツルで、まるでガラスの上を走るようなもので、此処でも大幅なロスとなった。
ようやく桑首林道入口を出発したのが、午前9時15分であった。雪の締まりを期待していたが、時間経過と共に、4月の陽気並の高温が予想されていたように、次第にブカブカと沈むようになっていった。自分の体重に、26キロの荷、そして、プラブーツに着衣などを加えると、軽く100キロを超えてしまい、如何にスノーシューと言えども、浮力は落ちてしまい涙の始まりとなる。
先を行く「山ノ神」は、15キロの荷であるが、体重が軽いからか、林道などでは、殆ど沈まないのである。それでも、登山口発が午前10時半であったから、まだ、何とか山頂キャンプの可能性が残っていたのであった。
今日のお天気ならば、何処でも素晴らしい山行が出来たに違いないなどと、次第に重荷が肩に食い込んでいく毎に、辛さだけが心を揺さぶるようになっていく。「ズル~と滑る。」 「予期せぬゴボリ。」 に、だんだん足が上がらなくなり、高度100mを稼ぐのに、1時間を要するようになってしまった。
前週より雪量が多いというももの、大きなリックは、小枝と何度もトラブルを起こし、その度にイライラが増し、だんだんと休息回数も増えていった。
稜線に出たのが、午後2時を回り、今日は、どんなに頑張っても山頂に届かないと判断し、1053mでキャンプする事にした。この辺りは、雪量が多いように見えるのであるが、ちょっと掘れば、やっぱり小枝が現れ、自分の思いとかなりのギャップがあった。
ダンロップのテントは、結婚前からの使用であるから、30年は経過している事になる。その上に、夏用のフライを使わず、外張りを使用するのであるから、二重構造というところか・・・
雪壁は固まるような雪質ではなかったので、低いものとした。テーブルとベンチは、樹木の間からではあったが、剱岳が見える所に配置し、タープやツエルトを張らず、天井は青空としたが、無風でもあり、ゴボリをもたらした高温が、今度は良い方にもたらした感じであった。
暗くなっても、剱岳の輪郭が見え、夜景の他に、月や星もアクセントとなり、静まりかえって中での2000mlの清酒は、一滴も残さず、飲み干されてしまった。
■
☆☆☆コースタイム★★★
1日目
桑首林道・入口9:20=登山口(10:30~40)=稜線14:00=キャンプイン14:30
2日目
キャンプサイト7:10=大倉山頂上(9:55~12:00)=キャンプサイト(13:10~50)=登山口(15:05~10)=桑首林道入口16:00
■■■同行者■■■
比佐恵