元     さ     ん     の     山     紀     行
大猫山(2,070m) ・ 猫又山(2,378m)
<富山県魚津市・上市町・黒部市(旧宇奈月町)> 平成19年10月22日





大猫山から剱岳を望む。






~~ 紅葉を楽しみながら、シャッターを切りながら歩む。 ~~






大猫平手前から雪が現れる。 大猫山頂上方面を望む。 剱岳がでっかく望める。


大猫平から剱岳を望む。


ジムニーの二人に大猫平で追い着く。 大猫平を見下ろす。





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  山つれづれ・・・から

10/22 帰京する娘の見送りに関する事もあり、「山ノ神」から山行許可が出たのは、昨夜になってからであった。その事から、仲間との連絡不十分となり、何処かで会えばくらいのつもりで歩く事にしていた。

 同じ歩くなら、大猫山と猫又山だと思っていたから、すれ違いだけでは寂しいと思い、大猫山と猫又山を往復する事にしていた。特別急いだわけでもなかったが、タイミングが良く、馬場島まで丁度60分で着き、ブナクラ取水口を、午前6時に出発する事が出来た。

 駐車場の先に駐まってジムニーの方々には、大猫平で追い付いた。大猫山止まりだというお二人と、しばしの歓談後、猫又山へと足を向けた。積雪のため、草付き場所では、何度もスリップを繰り返したが、刻々と変わる剱岳に、足を止めてシャッターを切り続けた。

 誰もいない猫又山頂は、ちょっと寒かった。もしかしたら、大猫山頂で仲間が待っててくれると思うと、すぐにも下山と思ったのであるが、やっぱり、そういうわけにはいかなかった。30分の間に食事もせずに、やたらと、カメラのシャッターを切り続けてしまった。

 家を出る前から、雪の状態が気になっていて、軽アイゼンを準備していた。それが功を奏して、半分の時間で、大猫山に辿り着く事が出来た。とは言っても、何度立ち止まってカメラを構えた事か・・・

 ねぎちゃんと、ねぎちゃんの写真の師匠である高橋氏、そして、新カメラマンの橋ちゃんが、三脚を立てて、剱岳に焦点を当てていた。奥には、まきちゃんと、まきちゃんの山の師匠である松田氏が、悠々と剱岳に対峙していた。



10/23 久しぶりに、ステキな、そして、大きな剱岳を拝んだ。巡り合わせというものがあるのかもしれないが、赤谷山や猫又山からは、ちょっとの瞬間も入れれば、100%に近いほど、剱岳にお目に掛かっている。しかし、大猫山は、その限りではなく、私には冷たい。もっとも、距離が短いだけに、少々お天気が悪くても、出掛けているからかもしれない。

 人それぞれであるが、私は、別山からの剱岳が一番好きである。オートドックス過ぎる嫌いがあるかもしれないが、荒々しさに、美しさを備えているからだと、私は思っている。それに似た剱沢からの剱岳も私のお気に入りである。

 別山や剱沢へは、そう何回も出掛けられないから、身近にある大猫山に来てしまうのかもしれない。私の評は、「優美」 とは言えないが、別山や剱沢から見る事の出来ない荒々しさを備えており、それなりの魅力を感じるのである。

 「私のカメラには入りきれない。」 などの表現をする事があるが、ちょっと下がった「細蔵山」からの剱岳が品を備えるように思える。それは、もしかしたら、残雪期しか行けない故に、雪に覆われた「白い山」 としか見ていないからかもしれない。

 はじめから、ず~っと、剱岳と対峙する事の出来るのが、大猫山の一番の魅力! 紅葉が終わって、見通しの良くなるこれからの時期は、、恋いこがれている方を、一日中眺める事が出来るのである。






 ■■■ コースタイム ■■■
 ブナクラ取水口6:00=1400mP6:55=1500mP7:30=大猫平8:35=大猫山頂上(9:15~40)=休憩(10:10~20)=2135m地点10:40=猫又山頂上(11:45~12:10)=2135m地点(12:45~50)=撮影ポイント(13:20~14:35)=大猫山頂上14:40=大猫平15:10=1500mP(15:55~16:00)=ブナクラ取水口17:10

 ■■■ 単独行 ■■■
        後半(大猫山からの下山)  ねぎちゃん・橋ちゃん・高橋敬市氏・マキちゃん・松田氏