元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
大 猫 山 (2,070㍍)
<富山県魚津市、上市町>平成16年06月28日




 天気予報が悪い方に変わり腐っていた。夜中はもちろん、夜が明けた頃も雨が降っていた。午前7時前に雨が止んだ。8時には一部に青空さえ見えて来た。おにぎりを作り車に乗ったのが8時40分頃であった。白山や雨飾山が頭にあっただけに、大猫山と「山ノ神」に告げると「エッ~」と言葉が返って来た。「もしかしたら、雲から抜け出し、剱が見えるかもしれないよ!」の言葉と共にもう馬場島に向かっていた。

登山口の石に書かれた標識 すぐ急登が始まる 1500mのピークで 1500m付近の岩場①

 ブナクラ取水口の駐車スペースに車を止めて、歩き始めたのが午前10時半であった。例により始めから急登である。タラタラ流れる汗にリックからタオルを出したのが、登り始めて25分後。登山道は意外とぬかるんでいなかったが、上部はガスで何も見えない。
 標高1400mを超えたあたりから、西から南にかけての視界が広がって来たように思えたが、1500mのピークに達した正午過ぎでは、大窓付近が見えたかと思ったら、すぐにガスに覆われてしまった。


1500m付近の岩場② 草木をぬって 1650m付近のロープ 1700m付近の痩せた所

 1500mのピークから30分程登ると大きな岩が現れ、木の根と岩の間にロープを這わせてある感じであるが、慎重に登れば何ら問題はない。崩れ気味の短い尾根に出ると一変に高度を60m程稼いだ事になる。大猫平まで、あと30分程である。

大猫平の残雪 イワイチョウはこれから・・・ 大猫平を行く 山頂方面をバックに

 大猫平には所々に残雪が見られたが、やはりこちらも雪解けが早かったようである。イワイチョウの葉の中に赤い花を見つけ、ハクサンコザクラかと思って近付いて見ると、それはコイワカガミであった。
 大猫平着が午後1時40分であった。「あんただけ、頂上に行って来たら?」と「山ノ神」が勧めてくれたが、帰りが遅くなるし、怪しい雲行きでもあるし、大猫平止まりとして、腰を降ろす事にした。
 「山ノ神」にしてみれば、昨秋も雨の山行、剱岳どころかその展望も知らないわけで、何処に何が見えるのか矢継ぎ早に聞くのである。その時大窓より北方面が見え出したのである。“ 赤谷山に赤谷尾根” をと、語るか語らないうちに、黒い雲が湧き出て雷がゴロゴロと鳴り出した。


大猫平で休息 赤谷尾根

 展望は良くないが、昨年もそうであったように、大猫山に来る事に不安を感じていただけに、期待していたお花畑がなくても、「山ノ神」にはかなりの満足感が漂っていた。もちろん祝杯である。(私はノンアルコール)
 降らないうちに片付けを促したが、でんと構える「山ノ神」のお陰で、降る中で雨具装着となった。



☆☆☆ 目を楽しませてくれたお花たち ☆☆☆

シャクナゲ ムラサキヤシオ ツバメオモト ゴゼンタチバナ ヒメシャガ コイワカガミ

 

   ★★★コースタイム★★★

高岡8:40=登山口(10:15~30)=1500mのピーク(12:10~25)=大猫平(13:40~14:25)=1500mピーク(15:25~40)=登山口(17:05~20)=高岡

    ☆☆☆同行者☆☆☆
               比佐恵