元   さ   ん   の  山  紀  行
大 猫 山 (2,070㍍)
<富山県魚津市、上市町>平成17年06月13日




 「北ちゃん」の所用を加味し、午後3時半過ぎまで登山口に戻れば問題ないとの事で、行き先が、馬場島午前5時集合の「大猫山」となった。イマイチ女史の急用、また、先月末滑落事故の「山ノ神」がお休みで、「北ちゃん」・長勢君・eiko女史と私の4名になった。
 馬場島集合が比較的早かったので、ブナクラ取水口の登山口を予定より早く出発出来た。まずまずのお天気で、40分も歩くと逆光ながら剱岳が姿を現したし、やや右に大日岳も優しい山容を見せ始めた。
 しかし、1400mまた1500mのポイントでは、またまたガスに覆われ、剱岳方面は全くダメになってしまった。


午前中は剱岳は逆光になる 大日岳 1500mポイントで休憩 1500mの一枚岩を降りる

 過去一度の大猫山は、1500mまでだったというeiko女史の心配していた一枚岩の下降もロープに導かれ難なく通過となった。まだ1650~1700mの岩と根っ子に、短いけれど痩せた尾根?の方がロープ付きとは故、結構足の置場に苦労をしていたようであった。

草付の岩をトラバース気味に・ 岩と根っ子の急登! ちょっぴり痩せた所を行く


 大猫平は一面雪に覆われていた。ガスで迷わない限り好きな所を歩けるから楽である。大猫山頂上に向かって直登するためアイゼン装着となる。
 チョッピリ剱岳の顔を見れたかと思ったが、それは一瞬でまたガスの中に隠れてしまった。晴れておれば、五竜岳や鹿島槍ヶ岳の後立山の山々も見えるのであるが残念である。

 大猫平から山頂へは、夏道を捨て、たっぷりあるとは言えないかもしれないが、出来るだけ雪を拾った。しかし、途中何ヶ所も雪が切れヤブの中に突入した。どうにもならなくなってから夏道に入ったが、その間またヤブの中に入らなければならなかった。でも、またすぐ雪になり山頂直下(山頂まで5~10分)で三角点との分岐に出た。


大猫平から雪上を歩く事になる 大猫山頂上方面を眺める 大猫平には、まだ沢山の残雪があった 一瞬、剱岳が顔を出した

大猫平でアイゼンを着ける 大猫平から雪の急斜面を行く 大猫平を振り返る ヤブを抜けて、また急登!

 稜線に出たのが、まだ9時過ぎで、計画段階では、残雪が多ければ「鬼場倉ノ頭」へも、残雪が少なければ、「三角点探し」などがあったので、急遽「鬼場倉ノ頭」行きが決まった。適度な雪あり、その小さな登り返しさえ覚悟すれば、何の支障もなくそのピークに立てる。その先の如何にも、鬼が棲むような岩場にさえ行かなければ・・・・。

 鬼場倉ノ頭からの登り返しを終えて、おまけというのか、ついでにと言えば良いのか、雪の下の三角点を探す事にした。GPSで確認しながら「この辺では?」と言いながらチョット南にヤブの中を捜すと、あっけなく露出している三角点を見つける事が出来た。記念に写真を撮り、急ぎ早に山頂に向かった。

 山頂では、雪上テーブルを長勢君があっという間に作ってくれた。この類のテーブル作りは、彼が○○一かもしれない。もうマニアルが、頭の中にあるようである。ロートルの私達は、只、じーっと見ているだけ・・・・。


ヤブの中で「北ちゃん」と三角点 長勢君、山頂でテーブルつくり 大猫山頂でのランチ 大猫山頂上で記念写真

 ランチ(宴)が終わってもまだ時間がある。(本当は北ちゃんとの約束の時間があった。)宮ちゃん(宮下女史)が、よく言う子猫まで(本当はよく知らない。2135mのピークの事なのだろうか?)行ってみようという事になる。しかし、午後1時20分、先はまだ遠く、時間的には困難であろうという事になり退却を決定!
 ところが、約束の時間がある「北ちゃん」が、先週ブナクラから間違って登った戸倉谷を下ろうと提案して来た。何でも挑戦してみたい我等は、すぐにそれに乗ったのであるが、その先は藪を乗越えなくてはならず、また、4人の技量が必ずしも揃っておらず、約束の時間にとても間に合うわけもなく、ガスも出て見通しが立たずここも撤退する事になった。
 そうなると、また稜線までに、登り返さなければならず、相当のアルバイトを余儀なくさせられた。しかし、そんな時は不思議なくらいに力が出るもので、大方の予想を覆して早々に大猫山頂上に達する事が出来た。


山頂より、2135のピーク目指して 時間切れ、2135のピークを断念! 稜線から戸倉谷方面に下る 長勢君も戸倉谷にの偵察に

 大猫山から大猫平に降りる時は、登りより早めに雪に取り付いたため、eiko女史には結構厳しいようであった。しかし、持ち前にチームワークで、そこは難なく乗越えたのであるが、彼女にとっても、ピッケルワークの一つを修得したのではなかろうか?
 大猫平に着いた時には、「北ちゃん」の約束の時間であったが、「まあ~、まあ~」という「北ちゃん」に甘んじながらも、一生懸命下った。


大猫平へ下る① 大猫平へ下る② 帰路の大猫平

 馬場島に着いたのが、午後6時近くになってしまったのであるが、「北ちゃん」の約束がどうなったのかはよく知らない。




   ★★★コースタイム★★★

高岡3:40=登山口(5:05~15)=1500mのピーク(6:40~55)=大猫平(8:05~15)=大猫山直下9:10=鬼場倉ノ頭(9:40~10:00)=大猫山頂上(11:05~12:45)=稜線歩き撤退13:20=降下13:40 =戸倉谷へのルート撤退14:00= 大猫山頂上(14:25~35)=大猫平(15:30~40)=1500mピーク(16:25~30)=登山口(17:30~40)=高岡19:15

    ☆☆☆同行者☆☆☆
              「北ちゃん」・eiko女史・長勢君