元   さ   ん   の  山  紀  行
大 猫 山 (2,070㍍)
<富山県魚津市、上市町>平成18年08月28日






大猫平周辺から剱岳を仰ぐ



  予報が良くなく、「山ノ神」と意見が分かれ、単独で大猫山に行く事にした。
 富山市内に入っても、黒い雲に覆われて、山並みが全く見えなかった。

 ブナクラ取水口の駐車場には、名古屋ナンバーの車が一台止まっていて、
 聞きもしなかったのに、赤谷山に行くという。また「初めてだ!」と言って、
 ナップサックのような、小さなザックを担いで、2名の男性が出掛けていった。
 今にも降り出しそうであったが、「気を付けて!」と余計な事を言いそびれてしまった。
 とにかく、「午前中が勝負だ!」というつもりで歩き始めた。


標高1500m付近から 大窓・小窓もくっきり


 1500m付近に来ると、厚い雲に覆われていた剱岳の稜線が、浮かび上がり、
 左から強い光を帯びて、異様な雰囲気の山となった。


もう少しで、山頂にかかるガスが、切れるかも 大猫平から・・・


 大猫平に入る前から、本峰に、少しガスがかかっているものの、 全容を見せてく
 れるようになった。
 しかし、何度もシャッターを切ろうと思ったが、またすぐに、頭を隠してしまった。


未だニッコウキスゲが残っていた チングルマも・・・


   今年は雪解けが遅かった事もあって、ニッコウキスゲが、8月末だというのに咲いていた。チングルマも、残り少ない花を楽しませてくれた。


大猫山頂上で ガスで見えないが、大猫山から猫又山方面へ

 大猫平からは、一時的にせよ、唐松岳や五龍岳・鹿島槍ヶ岳の後立山連峰の山々が、
 見えたのであるが、山頂に来てからは、全く何も見えなくなってしまった。

 剱岳どころか、猫又・釜谷山も何も見えないのである。視界は200~300mと言ったと
 ころか!  終いには、目の前にもガスが迫り、汗に濡れたシャツでは、寒いくらいにな
 ってしまった。でも、誰もいない「お山のてっぺん」とは言え、実に気分が良かった。


山頂への途中、大猫平を見下ろす





   ★★★コースタイム★★★

高岡4:25=ブナクラ登山口(5:45~6:00)=1400mのピーク6:50=1500mのピーク(7:15~25)=大猫平8:30=大猫山頂上(9:00~55)=大猫平10:25=1500mピーク11:10=1400mピーク=登山口(12:15~25)=高岡

    ☆☆☆単独行☆☆☆