元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
大 高 山 (1,100.3㍍)
<富山県    細入村>
平成16年03月02日





「山ノ神」の荷も担いで山頂に向かってブナ林を行く 雪がちらつき展望なし (1,100mの山頂で)



 昨日の大地山に続いての連続山行である。そして、一昨年2月以来2度目の大高山行きになった。登山口は、細入村猪谷の寺院へ行く道がわかりにくいので良く覚えている。やはり今年は雪が少ない。二年前に右(西)へ行き過ぎて苦い経験をしている「山ノ神」は、南に向かって杉林の真中を行くが雪の付きが悪く登りにくそうであった。

すぐ杉林に取付く 雪を拾いながら杉林を行く 雑木林の間から神通川が望める 

 標高400mあたりで杉林を抜け雑木林となる。鉄塔は見えないが高い所を伝えば、標高450m付近に鉄塔がある。送電線の先(北)に洞山と961m峰が双耳峰のようにどっしり見える。  見下ろせば、猪谷の集落と青く蛇行した神通川が見渡せるいつもながらの光景である。

448mの鉄塔で休憩 左・961m峰、右・洞山 神通川と「細入村・猪谷」を見下ろす

 チョット杉林に入るが、すぐにまた広い尾根の雑木林となる。少し雪が硬いがアイゼンを出すほどではない。少し方向が変わるピンクのテープが施してある所で、一息入れるが、「山ノ神」の表情がさえない。二年前の雰囲気と随分違うと言うのである。それはその通りであって、同じ雪山であっても、雪量・雪質が違うのは当たり前である。尾根が狭くなるに連れ、南側の斜面の雪がなくなって来て、とても登りにくく、また笹だ顔を出し滑りにくくなる。後には「キラズ山」が大きく姿を現して来る。

気分の良い雑木の中を行く 急登に息があがる 高度をあげれば「キラズ山」が大きくなる

 標高700mを超えると2本の大きな松があるが、休憩するのにちょうど良い所かもしれない。770~80mくらいから尾根が二つになり、800m付近から尚更広い尾根になる。ガスにまかれると要注意の所であるが、最近の何処の山でもマーキングだらけだから、迷う事はないであろう。(自分で付けたマーカーは外さない方が良いのだろうか?=私は外すようにしている。…… 間違って付けたものは実に危ない!)
 920m付近で、前の北西方面のピーク(尾根)がと考え込むかもしれないが、左に折れ立派なブナの木の尾根を忠実に登れば、やがて大高山頂上に辿り着く。  


広い尾根を行く 頂上へ最後の急登 山頂で、またも一人で乾杯!

 頂上に向かうに連れブナの木が太くなり、視界が利かなくとも神秘的な雰囲気を醸し出すが、大高山から唐堀山への尾根には、もっと素晴らしいブナ林があると聞くが、私は未だ見ていない。
 1000mを超えてもうチョットの所で「山ノ神」がダウン。二つのリックを担ぐ羽目になってしまう。頂上で風を防ぐために雪壁を作ったが、まもなく降雪に見舞われてしまった。雪が降ろうが、疲れておろうが、ビールにありつけば、何もかも吹っ飛んで、「山ノ神」は実に満足そうであった。





 ■■■コースタイム■■■
高岡6:10=取付きの寺院P(7:30~55)=鉄塔9:00=標高545m(9:35~40)=標高705m(2本の松)(10:25~30)=標高775m(二つの尾根)10:50=標高925m11:30=標高1000m11:53=標高1035m(山ノ神の荷物を取りに行く)(12:05~10)=大高山頂上(12:20}13:20)=2本の松13:50=鉄塔14:20=車(14:45~55)=高岡

 ■■■同行者■■■
         比佐恵