元    さ    ん    の    山    紀    行
大地 (1,167m) 初雪山 (1,610m)
<富山県 朝日町>  平成28年03月20日~21日








夜中はずっと雪が降り続いていた。10~15cmの新たな積雪があった。





朝、起きてみるとビックリ。テントの周りに、これだけの雪が積もっていた。


食事処・「居酒屋おおち」も雪に包まれていた。張り綱も凍って動かなかった。


朝食を終えた周さんが顔を出した。 出発準備を始めなくては・・・




晴れる筈だったのに、このように視界不良。暫くすると、河原氏がやって来た。夢創塾を午前5時に出たそうだ。




何にも見えない初雪山頂で・・・  でも、何となく満足感・達成感を得たのである。


初雪山のシンボルのポールに抱きついて・・・ 三角点を探そうと思っていたのだが・・・


相変わらず何も見えない。 山頂から20分程降りた所で・・ 取りあえず1本のビールを3人で・・


周さんのコンロで・・ 少し明るくなったような・・ 写真を撮りに行った河原氏


少し明るくなったようですが、まだこのような状態でした。


擦れ違った3人パーティーが、この斜面を登っていきました。


「もう少ししたら、きっと晴れる。」 そんな気持ちで歩いていました。


大分、気分が良くなって来ました。


Ⅰ,223m付近。今年は、雪庇の発達が小さかった。


大地山頂まで、もう少しです。


タープは、しっかり張れていました。 撤収開始です。


ようやく、初雪山の全景が見る事が出来ました。
雪量が少なく、あまりきれいではなかったですが・・・


撤収を終えて! 今日(今回)は、テントキーパーだったけれど・・


いよいよ、テン場からスタートです。 何度も初雪山を見返しました。


大地山頂で 大きな荷である事の証明をと・・


富山湾を眺めながらの下山です。 来年も、またテン泊で来ます。







  元さんの戯言・呟きから

3/21 新雪・視界不良、尚且つ、小雪が降り続いていた。「どうしたもんだ!」 「あの予報はどうなったんだ!」 と思ったが、どうしようもない。取りあえず、食事をしながら、お天気の回復を待つ。また、出立の準備をする事にした。

 新雪を除き、その他の雪はカチカチであった。そんな事も影響したのか、「山ノ神」は、「私が行くと時間が掛かるから・・」 を理由に初雪山行きを辞退した。そんな中、視界が悪いが降雪が止んだ。スタートが、予定より1時間程遅れたが、午前7時40分となる。

 20~30分ほど経過しただろうか、後ろから、「おはよう。」 と声を掛けられた。思わず、「えぇ~」 としか声がでなかったが、河原氏である。「予報は良いだろうし、追い掛けて来た。」 と言うから驚いた。午前5時に夢創塾を発ち、大地山頂には8時前だったと言うから、またまたビックリである。

 そんなわけで、3人での登高と変わる。依然視界不良で、凹凸なども分からない。でも、意外と歩き易い。しかし、何処が何処か分からないのだから、不安と言うより修行の域である。白金ノ頭との分岐周辺では、やはりGPSを頼らなければ、全く分からなくなった。いつもと状態が違うし、ガスの中にいるような感じだから仕方がない。

 山頂では、記念写真を撮るしかないのであるが、また来られる保証は無いので、あれやこれやと数多く撮ったり撮ってもらったりした。視界は、時には10mくらい、よく見えても30~40mくらいだったように思う。山頂から20~30分くらい降りた所だったろうか、1,440m付近で、簡単な食事をする事にした。その間、僅かながら、パーッと陽が差したり、青空が覘いたり隠れたりして、好天の前触れのような気がしたが、そう長くいる事もないだろうと、先を急いだ。

 その休憩場所から、100~150mくらい降りた所で、日帰りの男女3人パーティーに遭遇。「初雪山まで、あと、どのくらい掛かるか?」 と問われた。参考にするために、「大地からどれくらい掛かったか?」 と尋ねると、「30分も掛かっていない。」 と言われる。そういう風な感じには、とても伺う事はなかったが、「それなら、30分も掛からないのでは・・」 と返事したが、全くといって、この辺の地理を掌握していないようであった。「大地が、二つあるね!」 と、ちょっぴり冷やかしたのでした。

 我々のトレースを頼って来たらしいし、我々のテン場が、大地だと言うと驚いた様子であった。(それでも、初雪山に行って来られたのであるから、敬意を称したい。) そんな事があった後は、次第に青空が広がってきた。そうなれば、お互いシャッターを切る機会が多くなる。そして、「ちょっとくらい遅れてもいいじゃない。」 となる。

 だんだん良くなるお天気に、今までの事は忘れたかのように、皆の表情が良くなってくる。大地山頂に辿り着き、食事時やテント撤収時が一番良かったような気がする。その先、大地山頂に何人かの人影を発見。そして、「声が掛かった。」 そうなると、何が何でも頑張らなくてはいけなくなる。

 朝日・入善・黒部の方々で、男女4名のパーティーであったが、嬉しい事に、HPを通じて、私が大地へ来る事を知っておられたようであった。感謝の意味を込めて、握手を交わし、一緒に写真を撮らせてもらった。



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  ■■■ コースタイム ■■■

 一日目
 朝日小川第2発電所6:30=夢創塾(6:50~7:40)=赤松(8:50~9:00)=638m(9:30~40)=鍋倉三角点(10:30~45)=ダムルート合流地点10:55=鍋平周辺(11:55~12:00)=大地山頂キャンプサイト12:45

 二日目
大地キャンプサイト7:40=1,223m8:20=白金ノ頭との分岐10:00=初雪山頂上(10:15~30)=白金ノ頭分岐10:40=途中軽食(10:50~11:35)=1,223m12:40=大地キャンプサイト(13:05~15:05)=鍋倉三角点(16:15~20)=638m16:45=夢創塾17:35 

   ■■ 同行者 ■■
           周さん・「山ノ神」
                    二日目から河原氏