元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山 (1,167m)
<富山県  朝日町 > 平成20年03月03日~03月04日




大地山頂の夜長に降り続く雪。





小川朝日ダムを渡る。 ダムの右岸を行く。 相ノ又トンネルに入る。


難所!赤松の登りを行く。 750mポイントで・・・




シュンちゃん事前の食料デボ箇所。 あるかないか心配であったが、当ててにっこり!


見通しが悪い中での登行。 スノーシューを履いた降りは、ちょっと心配。


雪庇には、充分気を付けていたハズなのだが・・ 行き手が、分からなくなる時もあった。


大地山頂に向かって邁進! 不覚にも雪庇を踏み抜いてしまう。幸運にも滑落が伴わず、
荷を担ぎながら、立っておれたのである。とっさに、ポケット
から、カメラを出し、シャッターを切った。


ズームを利かせたら、この非常に笑っていたの
は、山ノ神だけであった。
大地山頂付近は靄っていた。


まずは、食事処から・・・ ブロック積み重ね風除けを造る。


時間を掛けて造ったテン場。 夕陽が幻想的に映った。


食事処、のち、シュンちゃんの寝床となる。 大地キャンプサイト。
しかし、今回は、初雪山前線基地とはならなかった。


分厚い肉を焼く。 酒を燗する手の込みよう。 次から次へと、食材が・・・


雪壁が気になって補修? 山の夜は楽しい・・ 山談義が始まる。


夜は更けてゆく・・ シェルター内は温かい。 飲むほどに・・酔うほどに・・


つづく




「3/3 のコラム(山つれづれ・・・より)」

3/3 「とうとう、やってしまった。」 なべ平(標高980m=これから、我々はそう呼ぶ)から、大地山頂へ向かう途中、私が雪庇を踏み抜いてしまった。大鷲山で「橋ちゃん」が落ち、また一週間前は崩落から逃れられたが、注意しなければと思っていた矢先であった。

 雪が降り靄っていたが、それ程見通しが悪いわけでもなかった。しかし、真っ白な世界は、凹凸がよく分からなく、時々、から足を踏む状態であった。一週間前より雪量は多く、、雪庇の形が変わっていた事は分かっていた。後続に、先(雪庇)の状態が分からないから、「誘導を頼む!」 と声掛けをしていた。

 橋ちゃんが、「元さん、ちょっと寄り過ぎだ!(雪庇側)」 だと言った。私としては、かなり、庇から、離れていて大丈夫だと思っていたが、ならばと、左へ(反対側)に進路変更した途端、地割れというのであろうか、目の前が割れ、そのままスト~ンであった。

 「元さんが消えた。」eiko女史談、「山ノ神」が駆け寄ったとも後から聞いた。幅1・5m長さ8m位が落ちたのではないかと、「シュンちゃん」が後から言った。25~26kgの荷を担いでいたが、幸運にも5~6m落ちたが、立っておれたのである。

 崩落した雪塊と、一緒に転げ落ちていたらと思うと、ぞっとした。落ちた時は、まるでスローモーシュンで、雪が割れ、すーっと落ちた。そして、立っておれたのだから不思議である。シュンちゃんが、庇を削って、ストック・荷を引っ張り上げてくれ、私の身体も、それに続いて引き上げてくれた。

 その後は、慎重過ぎるくらいに歩いた。平らな山頂は、雪が吹き付け、視界を閉ざしてしまっていた。3/1~3/2に造られた長勢・岩城君の雪洞は、何処か何か分からないくらいに、新たな雪に消されてしまっていた。




 ■■■ コースタイム ■■■
1日目
朝日小川ダム(7:00~15)=トンネル7:30(8:25~35)=赤松通過9:25=825m(10:35~40)=975m(シュンちゃん食料デボ地点11:40~50)=雪庇踏み抜き地点12:35=大地山頂(12:55~)
2日目
大地頂上10:20=980m休憩10:45=750m昼食(11:30~12:30)=相ノ又トンネル14:20=朝日小川ダム(14:40~ )

 ■■■ 同行者 ■■■
        「シュンちゃん」・「橋ちゃん」・「eiko女史」・「山ノ神」