元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山(1,167m)初雪山
<富山県  朝日町 > 平成20年03月10日





雨の中、朝日小川ダムで出立準備 ダムを渡って雪上を行く。 取り付きから杉林の中を・・


大地山頂を目指して・・ ぼんやりと初雪山が見える。 大地から初雪山を目指して・・


視界の悪い中、雪庇を見極めて・・ まだ、初雪山を目指して黙々歩く。


視界のない1223P辺りを通過Ⅰ 視界のない1223P辺りを通過Ⅱ


撤退を決めて1223P辺りを戻るⅠ 撤退を決めて1223P辺りを戻るⅡ


一週間前の遺跡を、発掘した感じで逃げ込んだ。 ずぶ濡れ状態だっただけに、タープの中は温か~。


ホットサンドは美味しかった。 雨が止んでホッとしながら下山となる。 スノーシューでは赤松の降りは難所




つづく




「3/10コラム(山つれづれ・・・より)」

3/10 「山ノ神」の "雨降れコール" に見送られ、ワイパーを廻しながら・・・  待ち合わせの魚津ICでも、登山口の朝日小川ダムでも雨。雪山の雨は一番イヤなのだけれど、「何処でもいいから・・」 「とにかく・・」 など、わけの分からぬ3人で、大地・初雪山へ行く事とした。

 「屋根のある近場の山へ・・」 などは、もうその域を脱した感がある。それは、「山へ行って太るのでは・・」 「不完全燃焼!はイヤ・・」 「メタメタになるまで・・」 の思いが、そうさせるのかもしれない。

 なれど、一日中雨などは、"一年に一度あるかないか" くらいの確率だと思っている。必ずと言っていいくらいに、止むときもあれば、小降りになったり、視界が開けたりする。その空間は、ホットさせてくれる一瞬でもあり、自分を試してみたり、邪悪を払拭するには、まことしやかな良い機会なのである。

 案の定、大降りにはならなかった。雨具の帽子を被ったり脱いだり、一時は初雪山への稜線、また負釣山から朴木山などの山々が、くっきり見えた事もあった。高温予想の割には、あまりゴボらず、意外なほど快適に歩く事が出来たが、やはり、なべ平辺りから雨に雪が混じった。

 もしかしたらの希望を胸に秘めながら、午前10時半、大地山頂から初雪山に向けて出発した。その頃から視界が悪くなったものの、遊歩道のようなトレースがあり、これならば、かなりの確率で初雪山を踏む事だ出来るのではないかと思った。

 そのトレースは、何でこのような谷側を歩くのかと思うほど、雪庇を嫌うものであったが、下山後の情報によると、そのトレースは、優秀な警備隊の方々を含めた遭対協の方々のものであったようである。

 大地山頂付近は、雪であったが、初雪山に向かうにつれて、また雨となり、P1223mを越えたころから、風雨が強まり、それがミゾレ混じりになった。視界ナシのトレース頼りになった時点で、往路の事が心配になり、約束通り協議の結果退却する事となった。(P1247m手前)

 私は、今日の雨を予想して、日頃使っていない、娘達が誕生日プレゼントしてくれた雨具を、それに備えた。そのお陰で雨を弾き、衣服への浸透がなく寒さに耐えたのであるが、吉尾氏やねぎちゃんは、結構しんどかったようである。

 大地に逃げ帰り、一週間前使用した第1サティアンに、タープを張って潜り込んだ。(反対側に、遭対協の方々が掘った大きな雪洞があった事を、シュンちゃんに、後から知らされた。) 山頂付近だけは、結構降って積もったが、タープの中は快適であった。吉尾氏は、ずぶ濡れ状態であったし、ねぎちゃんが、防寒の為に着込んだダウンジャケットが、濡れて重くなったなどと言っていた。

 3人で、大笑いをして過ごした大地山頂を発ったのが、午後3時20分、相ノ又トンネルに2時間で到着し、「明るい内に車に乗れたね!」 と朝日小川ダムを後にした。雨の中の山行、しかも雪の山であった。「行くべきでない。」 が常套であったが、今日は、口には言えぬ幾つかの事が勉強になった。 そして、また想い出が一つ増えた。




 ■■■ コースタイム ■■■
朝日小川ダム(6:20~30)=トンネル出ての取り付き7:00=750P8:40夢創塾からのルートと合流8:50=1000m付近9:40=大地頂上(10:20~30)=1223P11:10=1255m付近で撤退11:40=1223P12:00=大地頂上直下(12:35~15:20)=赤松通過(16:35~40)=朝日小川ダム

 ■■■ 同行者 ■■■
        「吉尾氏」・「ねぎちゃん」