元   さ   ん   の   山  紀  行
大 地 山 (1,167㍍)
<富山県 朝日町 > 平成25年02月05日




下山しかけたら、一瞬であるが、パーッと晴れた。それを何度も繰り返していた。





a.m.6:50
小川朝日第2発電所スタート。
小川朝日第2発電所から夢創塾
までは、雪上の林道歩き。
夢創塾から、標高500mの
赤松付近まで、雪がなく壺足歩き。


赤松付近から雪が現れて来た。 赤松から、
黒部平野・富山湾を望む。
638mのピークを目指して・・


きれいなブナ林を行く。 鍋倉三角点付近。 幾つもの起伏を越えて・・


a.m.10:10 燃料補給。 思うがままに・・・ ・・・・


・・・・・・ クラストした斜面を、
枝木につかまりながら・・
青空が広がり始めてた。


ここを登れば、鍋平・・・ 晴れて欲しいが・・・


風が吹くと顔が冷たくなる。 クラストして、スノーシューは沈まない。


~ 少し陽が差し、期待を持たせてくれたのであるが・・・ ~


~ 大地山頂は、ガスの中。初雪山は姿を現さなかった。 ~


~ 何にも見えない山頂で、風除けシェルターを造り昼食とした。 ~


シェルターから出て・・・ 最高点で記念写真!


~ 下山を始めたら、パーッと視界が広がった。 ~


カメラを出したら、ガスに覆われ、ダメかと思ったら、
また晴れるという事が、何度となく繰り返された。


~ きれいな樹氷の中を、気持ち良く歩く事が出来た。 ~


~ 他に登山者が無かっただけに、踏み跡もなく、実に気持が良い。 ~


鍋倉三角点から、大地・初雪山方面を振り返る。


朝日小川第2発電所から歩き始め、夢創塾経由で大地に向かった。
帰路は、朝日小川ダムに降り、自動車道を歩き、小川朝日第2発電所に戻った。






  元さんの戯言・呟きから

2/5 満を持しての大地山行は、ちょっぴりお日様マークがあったが、「西から下り坂」 「日照時間が短い。」 「雪量が少ない。」 など、不安要因が山積であった。それよりも不安だったのは、「山ノ神」の体力、いや、それよりも志気そのものであった。

 何度も大地に足を運んでいるし、初雪山まで行った事もある。しかし、その都度の雪質・時期によっても違うし、それは行ってみなければ分からないというのが本音で、それよりも、私と「山ノ神」の違いは、私は大地・初雪山が大好き。「山ノ神」は、行ってしまえば、良いのであるが、「行くまで、そして、降りがイヤだ。」 と言うのであるから困ってしまうところである。

 朝日小川第2発電所からのスタートとなったが、気温の割には湿っていて、「山ノ神」は、ミズスマシのようにスイスイであった。でも体重や荷の関係から30キロくらい違う私は、ゴボッてしまい結構大変であった。そして、夢創塾からの急登は、標高500m付近の赤松まで、何カ所も雪なしの場所があり、これまた難儀。

 その先は、ちょっぴりヤブもあったが、べったりの雪で快適であった。標高600m付近からは、前夜の降雪により、何もかもを白いベールで覆い尽くし、900m付近からは、樹氷に姿を変え神秘的な雰囲気を醸し出していた。

 このところの暖かさ故なのか、それとも降雪自体が少ないのか分からないが、大地もその例外ではなかったようであった。しかし、大地は特別の山。私が大好きな山であるように、白い雪に青空があればそれで良いのである。でも、山頂は白い雲に覆われ、恋しい初雪山の一部さえも見せてくれなかった。

 1時間半ほど粘った山頂を後にして、十数分もしない内に、パーッと山並みが現れた。朝日岳であった。カメラを構える間もない内に、またガスに消されてしまったが、それを何十回も繰り返された。そうなると、帰りの事も忘れシャッターを切り続けた。 (後から分かったが、私は450枚、山ノ神は190枚も撮っていた。=しかし、その割には、ステキな画像はなかった。)

 そして、私の願が通じたのかもしれないが、初雪山の山頂付近だけであったが、顔を出してくれた。そして、後立山の一部も、また、雲海の上に剱岳が、ほんの少しだけであったが・・・

 「山ノ神」は、急な降りを最も苦手としている。スノーシューなら尚更である。クラストしておれば、もっとである。夢創塾に降るにしても、朝日小川ダム側に降るにしても、いつも血相を変える。

 踏んでない所を歩くのが一番いいと思うのであるが、「山ノ神」には通じない。仕方なくステップを切ってやるしかない。それでもおっかなびっくりであるから、何倍も時間が掛かる。登るよりも時間を食う。

 私は、「山ノ神」が、特に嫌う場所を幾つとなく知っている。時には、ロープを出さなくてはならない程になる。「来なければ・・」 と言ったらお終いであるから、その言葉だけは使わないようにしているが、同行者としては辛いところ。

 朝日小川ダムルートにして、何とか難所をクリアしたかに思えたが、今度は、杉林の急斜面でストップであった。どれだけ大丈夫と言っても、ダメなのであるから・・・ 左岸の朝日小川ダム駐車場に着いたのが午後5時近くになってしまった。それから、朝日小川第2発電所まで自動車道を歩かなければならず、車に着いた頃は、完全に暗くなっていた。





 ■■■ コースタイム ■■■
 朝日小川第2発電所6:50=夢創塾7:15=赤松(8:25~35)=638m9:10=鍋倉山9:50=小川朝日ダムルートからの分岐10:05=鍋平11:05=大地山頂(11:55~13:25)=分岐14:55=750m曲15:05= 621m付近(15:30~35)=発電所16:40~相ノ又トンネル~朝日小川ダム17:05=朝日小川第2発電所17:40  

 ■■■ 同行者 ■■■
            比佐恵