元  ち  ゃ  ん  の  山  歩  き
大 辻 山 (1,361㍍)
<富山県  立山町、上市町> 平成15年11月10日



 
林道⑨が登山口

 病み上がりの二段階目の山行に少し迷ったが、どう考えても雨の予報にあまり心が弾まなかった。登るまで降らなかったら大辻山、降り出したら高峰山という事で、大辻林道に車を走らせた。
登山口で

 お天気が悪く展望が期待出来なくても、やっぱり標高1,000mを超すか超さないかに、山行く者にしては少し拘りたいのである。滑って転ばないようにゆっくり歩く事にして、やがて降りだすであろうから、雨具のズボンだけを着用した。
 「今日は、2時間で行こう!」標準タイムよりはチョッピリ遅いが、退院して2週間とチョットだから、そんなに頑張らなくてもいいであろう。
「北ちゃん」と記念写真

 歩き始めてすぐに、駆け降りて来る男性がいた。何と「北ちゃん」である。所用があるためお昼前に家に戻らなくてはいけないとの事であったが、一枚だけの記念写真を撮り、24日の復帰山行「雨飾山」の事を数分だけしたっけ!

 「北ちゃん」と別れて、奥長尾山を過ぎた頃から、ポツリポツリと雨が落ちて来た。「山ノ神」が雨具を出しているうちに、私が少しでも先に行かなければ、流石の「山ノ神」でも、じれったくなるであろうと思っていたが、数分経ってもなかなか後からやって来ない。
⑥の標識で休憩

 そのうち、「おーいっ!」と下から声が掛かる。「すぐに追いつかれると思ったのに!」「すぐ追いつけると思っていたのに!」私が少し速くなったのか?それとも、相変わらず「山ノ神」が遅いのか!今日はそんな事はどうでも良いのかもしれない。
大辻山頂で

 ⑥の標識の所で少し休んだ。靄がかかって見通しが悪い。でも、それがかえって、幻想的で「静かな山」を醸し出しているようである。ゆっくり歩いても次々と現れる標識に、「こんなに距離が短かったけ!」などと言う「山ノ神」だが、そんなに速くもないのに、おそらく降雪・積雪時の頃の事と錯覚しているのかもしれない。

 北尾根との分岐から山頂まで、15分程時間を費やしたであろうか?シトシトと降っている雨や視界の悪いのは予想通りで悔しくもなく、1,261mの頂きに立てた事の方が嬉しかった。
 何時ものとおり「山ノ神」は傘を差しながら、ビールを飲んでいて、コーヒーなどは家に忘れて来たという。



 ■■■ コースタイム ■■■
高岡9:10=長尾峠(10:50~11:10)=奥長尾山11:35=⑥の標識(12:12~25)=⑨の標識12:40=大辻山頂上(12:55~13:45)=長尾峠15:00=高岡

 ■■ 同行者 ■■
        比佐恵