元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
小佐波御前山 (754.2㍍)
<富山県  大沢野町、大山町>
平成13年12月04日




 昨夜「藤原岳」「御在所岳」行きの帰路、北陸道に入ってから雨になった。山一つ越えただけなのに、太平洋側との差を、今更ながらに感じた。お天気が悪いし、近場の山と言う事で、我HPの「お知らせ」欄の山行計画にも「小佐波御前山」と書き記した。朝起きたら雨。でも、"歩きたがりや"の我ら夫婦は、一応の用事を済ませて小雨の中に車を走らせた。
絨毯のような落ち葉の中を

 登山口の猿倉山展望レストラン前の駐車場に着いた頃には、これから目指す御前山や小佐波御前山、そしてまた、神通川対岸の笹津山から岐阜県境の山々は、ガスに包まれていたが、雨が止み、頭上の雲間の一角から、青空が見え出した。
 「風の城」のある猿倉山頂(345㍍)まで疑似木で作られた450段の階段がある。昨日の疲れが残っている「山ノ神」は、巻道を示唆したが、「山に何しに来たの!」の一喝で山頂に導いた。薄日は差してきたが、東の方向に、剱岳は見えない。依然小佐波御前山方面はガスに覆われて、左旋回した大沢野の平野から富山市街地は見渡されるが、富山湾までは見えない。でも、ダム湖は何時ものように、何のかわりもないように流れを貯めていた。
落ち葉の中の急登

 「ふるさと歩道 御前山」「中部北陸自然歩道 御前山」の標識に導かれて、舗装された林道を4~5分程下り、その歩道に入っていく。落ち葉が敷き詰められた感じの良い歩道を歩き始めてから、すぐ鉄塔の横を通り、階段を登ると「御前山まで0.9㌔」である。左に杉を見ながら、敷き詰められた落ち葉は、まるで茶色の絨毯の上を歩いているようだ。その先こんもりと繁った杉林の西側を、今度は、赤色の落ち葉を踏んで行く。急階段を登れば落葉した木々の間から、神通川の流れや41号線の車の行来が、また、楡原の町が見えて来る。尚も階段を登り続けると、やがて、左の杉がなくなり558㍍の御前山に着く。(小佐波御前山まで、1.9㌔)

 予報に反して段々と回復していく空模様に気を良くしながら、舗装された林道を東に進み、三叉路に出て右に、暫くして変則交差する所も右に行き、林道終点に着く。(この間0.8㌔、12~13分である。)
 歩道を200㍍程行くと、右手に岩稜がそそり立つ獅子ヶ鼻への標柱がある。左に杉、右に雑木とササの広くてなだらかな道が続き、杉がなくなる頃、ベンチのある所に出る。(小佐波御前山頂上まで0.6㌔)


フワフワした落ち葉の上を 後方は、小佐波御前山頂上付近 三角点と祠のある頂上で 頂上の標柱と

 50段の階段を登ると、山頂付近の山並みが見えて来て、34段の階段を登ると、登山道らしくなる。青空が広がって来たと思っていたのに、山頂付近の階段を103段、62段、36段と登っている間に、ガスが一面に覆い、いっぺんに視界が悪くなってしまった。しかし、1~2分ほど歩けば、二等三角点と祠のある頂上に、その先、2~3分程ササを切り開いた広い道を行けば、自然歩道案内図と開光記念碑(何故開光?)のある頂上に出る。
 展望も悪く、只、歩くだけの山行になったのだが、トレーニングになり、初冬の何時もと違った山の味わいを感じた。帰路、山頂から林道終点までの階段を数えたら、述べ236段、御前山から、ふるさと歩道入口にかけては、343段を数えたがその先は分からなくなってしまい、数えるのをやめてしまった。



  ★★★コースタイム★★★

高岡9:20=展望レストラン駐車場(10:28~43=)猿倉山(10:49~53)=御前山(11:33~37)=林道終点11:50=小佐波御前山頂上(12:23~13:00)=林道終点(13:29~31)=御前山13:41=猿倉山(14:16~18)=展望レストラン駐車場(14:23~38)=高岡

  ☆☆同行者☆☆
        比佐恵