元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
小佐波御前山 (754.2㍍)
<富山県  大沢野町、大山町> 平成14年11月05日



 昨日は「高落場山」。飽きもせず今日は、「小佐波御前山」になった。猿倉山の展望レストラン前の駐車場に車を乗り入れて、このまま雪が積もったらなどと、帰りが心配だったが、この時期凍結する可能性も低いし、また、標高300~400㍍が積雪の境界にも思った。積雪を記録するほどではないが、付近は薄っすらと雪化粧をしていた。
 345㍍の猿倉山への階段を一気に登るのが、今では、体力を試すバロメーターになっている。山頂の「風の城」の構築物はあまり好きではないが、結構展望がいいのである。最近は、雨の日ばかりしか来ないので、遠望を楽しむ機会が少ないが、猿倉山からも「剱岳」が見えるのである。
 雨になったり雪になったりする空模様に中、林道を5分ほど下って、登山道(遊歩道)に入ってから、ビックリしてしまった。数十㍍にわたって樹木が伐採されているのである。遊歩道の整備なのだろうか?展望を良くしたのだろうか?それとも斜面の整備なのだろうか?私には全く分からない事だった。8月には何とも無かった所だったから尚更である。 周りには雪が少しあるが、雪を踏む事もなく、靄った中を歩く。御前山に到着する5分程前から、雪が現れ、枝木が垂れ下がって来る。


御前山から林道を歩く 林道終点の標識 林道終点で一休み 垂れ下がる木々の間を縫って!

 標高559㍍の御前山は、15~20㌢の積雪があり、水っぽい雪ながら、誰にも踏まれていない純白な平原である。チラチラ雪降る中、ラッセルと言う雪量ではない林道を、前に行ったり横に並んだり、思うがままに歩いて林道終点に達した。(積雪20~25㌢)
 ここも、夏には大きな反射板の工事をしていて、神通川流域の山には、鉄塔や反射板のない山なんて、もうないのではないかと思うくらいになってしまった。林道から離れて、雪があるからではあるが、山道らしくなった遊歩道を進むが、雪量が増えて来ると、水分の多く含んだ雪のため、樹木が重みに耐え切れず倒れ、遊歩道に覆い被さるのである。


新雪を踏んで① 新雪を踏んで② 新雪を踏んで③ 新雪を踏んで④

 小枝なら踏み付けて、大きな木々は、回り込んだり、少し雪を払って潜ったりするのであるが、チョット間違うと襟元から雪が入り込んだりして、結構冷たい思いをしなければいけない。雪が深くなってくると、殆どの木々が倒れ、何処が道が分からなくなるほどに、覆い被さってしまうのである。もっと雪が降る真冬なら、その木々をすっぽり隠すほどに積もるから何処を歩いてもいいのだが、降ったなりの雪では、ラッセルに時間が掛かるし、ガスに覆われれば、行き先を見失う危険もあるのである。頂上まであと600㍍の地点では、40~50㌢の積雪。

祠のある頂上で 記念碑の広場で 一瞬の晴れ間に富山平野を眺める 快適に雪山を下る

 あと600㍍が、結構時間を要し、“ もうチョット、もうチョット” の連発が始まる。“ あそこを越えれば! ” などと言うが、何度来ていても忘れてしまうのか、“ もう少し ” になってしまう。積雪60~70㌢になって斜面に取付くと、腰までの雪になり、足が上がらなくなりペースも落ちてしまう。なだらかになると、祠のある頂上であるが、もちろん三角点は雪の下である。雪がちらつき、靄っていて、展望も利かない頂上は、何故か寒々と感じた。更に5分ほど歩いて、記念碑がある明るい広場に行った。幸いにも、僅かな時間ではあったが、ガスが切れ日が差した。それは、「山ノ神」嗜好の ビールを飲む為のようでもあったが、荷を担いだ頃は、また降り始めてしまった。



 ■■■ コースタイム ■■■
高岡9:35=展望レストラン駐車場(10:40~11:00)=猿倉山11:00=御前山11:45=林道終点12:10=「小佐波御前山0.6㌔・御前山1.3㌔の標識」12:45=小佐波御前山頂上(13:20~35)=記念碑(13:40~14:05)=「小佐波御前山0.6㌔・御前山1.3㌔の標識」14:30=林道終点14:50=御前山(15:05~10)=展望レストラン(15:45~16:00)=三華=コージツ=高岡

 ■■ 同行者 ■■
        比佐恵