元   ち   ゃ   ん   の   山   歩   き
小佐波御前山 (754.2㍍)
<富山県 大沢野町、大山町> 平成15年12月08日




 所用で時間がなく、「小佐波御前山」行きとなる。雨の中に車を走らせるが、遠くの山々が真っ白である。
 小杉IC付近から359号線に出た頃には、ミゾレ混じりになった。 しかし、41号線に出てからは、不思議と雨も風もなくなってしまった。
 本来なら展望レストランから、猿倉山に登って御前山に向かうのだが、「山ノ神」の“御前山林道を行ってみない?” の言葉に、未だ通った事もないし、“一度行って見るかな!” と4.8キロの舗装された林道に車を入れてしまった。入ってからは歩く時間が少なくなる事に、やっぱり止めておけば良かったと思ったが後の祭りである。
 林道終点には、森林組合の車が一台止まっていたのと、準備をしていたら、「獅子ヶ鼻」まで行って来たと言う中年の夫婦と思われるカップルが降りて来られた。獅子ヶ鼻とは、すぐそこである。ここまで車を上げた事に、やっぱり罪悪感に襲われしまった。


獅子ヶ鼻から下部を覗く 獅子ヶ鼻で遊ぶ 岩場でチョット

 林道終点から、登山道(遊歩道)に入ると、もう白くなっている。標高600m付近から雪になっているようであった。チラチラと降る雪に、視界の悪さはそれほどでもなく、「獅子ヶ鼻」に行ってみる。41号線の車や 神通川の流れが、はっきりと眺める事が出来た。
 「山ノ神」のシャッターアングルが、もうチョット後に、もうチョット下に、もうチョット厳しくとの要求に、濡れた岩場に足が滑り、思わず “助けて!” と言ってしまった。
 “危なかった!”  次はどんな手で、日頃の怨念を晴らされるのだろう・・・・・・・


新雪を踏んで 祠のある頂上で

 山岳小説で有名な梓林太郎の台本に、ならなくて良かったと思いながら先を目指すが、もうチョット雪が欲しいところである。0~5cmでは、落ち葉の上では滑るし、足を運ぶ道も美しくないのである。
 頂上付近の積雪は5cmくらい。高い山は真っ白。標高1000m以上の山では、かなりの降雪があったのではない事思われる。祠のある頂上で一枚パチリとやってから、石碑のある頂上へ行ってみた。


石碑のある頂上でラーメンを 雪が強く降り始めた中を

 近くに立派な避難小屋があるのだが、風もないし、ベンチを利用して食事とした。途端に雪が降り出したが、それもまた良し。気温が低いから、なかなかお湯が沸かなかったが、傘をフードにしたらすぐ湧き、スープやラーメンそしてコーヒーを嗜んだ。こんなに寒くてもビールが欲しかったなどと、またも「山ノ神」の他愛ごと聞いてしまった。

突然、カモシカ君が現れる カモシカ君逃げ出した(ミゾレ混じりの中)

 下山時に、カモシカと出会い頭の遭遇となる。私は動かなかった。何時もなら私がデジカメを首から方に掛けているのだが、その時だけ、「山ノ神」が持っていた。そーっとカメラをもらい、“動くなよカモちゃん!” などと、あやすように足を一歩前に出した途端に、ミゾレが降りだした。彼(彼女かもしれない)は、ビックリしたかのように走り出した。“オイオイ!” と叫んだら、具合よくまた止まってくれたが、周り中が暗くなってしまい、動く彼をきれいに撮る事が出来なかった。




 ■■■ コースタイム ■■■
高岡=林道終点(12:05~20)=小佐波御前山頂上(13:05~45)=林道終点(14:20~30)=高岡15:40

 ■■ 同行者 ■■
       比佐恵