元    さ    ん    の    山    紀    行
白 木 峰 (1,596㍍)
<富山県富山市  岐阜県宮川村> 平成19年11月19日






管理棟で通行止 管理棟から歩く 長い林道を行く 青い空と白い雪が眩しい


ひたすら、林道を歩く もう少しで、登山道に・・ 885mから、登山道に入る 登山道に入れば、急登になる


もう少しで、林道に・・ 1160mの林道に着く 「少し時間をもらって」 先に・・ 山の神に見送られて・・


ブナ林を行く 雪中のナナカマドの赤い実 1330mから、金剛堂山を望む お日様が、雲の中に・・・


1420mで、登頂を断念! 1300mの駐車場を見下ろす 仁王山 林道の落ち葉をとらえて・・


今シーズン初めての雪に、思わずはまり込んで、シャッターを切った。






「11/19コラム(山つれづれ・・・より)」

11/19 晴れるのなら、大猫山か雨飾山に行きたかった。タイヤも換えてあるし出動は可能であったが、夜半に覗いた外は、雪がちらついていた事もあり、その予定を外し、起きてから・・に変更したのである。

 しかし、ドンドンお天気が良くなるのに出遅れてしまった。白木峰に向かったのは、午前8時半を回っており、栃折の時間規制にも引っ掛かり、白木峰の管理棟前を出発したのは、午前10時半であった。管理人の津田さんは、「これからか・・」 などと心配顔であったが、気持ちよく送り出して下さった。

 どうしたわけか、「山ノ神」の足取りが重かった。「時間がない。」 と、急かせたら、尚更、機嫌が悪くなった。865mの登山口から、今年初めてのスノーシューを装着となったが、急登には四苦八苦。1,160m付近の林道に出た途端に、「もうダメ。」 と、「山ノ神」が戦線離脱を表明してしまった。

 いつもの如く、「あんただけ・・」 を勧める。どうしたものかと、しばらく思案をしたが、いけない事としながら、「山ノ神」と、調理器具・食料を残して、上を目指す事にしたのが、午後1時であった。

 「午後3時をメドに、引き返す。」 を約束したが、それでは真っ暗になる。ブナ林を抜け、1330m付近(駐車場上)までは、誠に調子が良かった。しかし、雪の重みで倒れている枝木を、潜ったり跨いだりするのに、結構疲れを感じていた。

 そして、その先の急登を嫌って、林道を辿ったのが間違いであった。足が動かなくなって、何度も止まってしまった。その間40分。まだ残された時間が30分あったが、ふわ~っと流れ出したガスに参ったように、山頂を諦める事にした。嫌った斜面を降れば、僅か7~8分、此処で勝負が決まったようであった。

 くたびれた身体に鞭打って降ったが、「山ノ神」の姿はもうなかった。熊よけに、鈴とホイッスルを持たせておいたが、最後まで心配であったが、とうとう管理棟まで追いつけなく、辺りは薄暗くなっていた。「一緒に歩いたのは、始めの1時間半だけだった。」 と、ちょっと不満顔の「山ノ神」は、下山時に熊の足跡を、カメラで撮っていた。





■□■□ コースタイム □■□■
 高岡8:40=白木峰管理棟(10:15~30)=885mの登山口11:45=1,160mの林道(1245~13:05)=1,300mPの上13:45=1,420mの林道14:30=1,160mの林道15:15=管理棟16:35=高岡

■□■□ 同行者 □■□■
         比佐恵