元   さ   ん   の   山   紀   行
僧 ヶ 岳(1,855.4m)
<富山県黒部市(旧宇奈月町) 魚津市>
 平成19年4月09日





お天気は良くなかったけれど、それなりに充実した山行となりました。



 
午前5時スタート予定でした。 登山口までの長い林道歩きです。 登山口まで2時間半を要しました。


〜〜 昨夜の雨が、降雪をもたらしました。慎重に登らなければ・・・ 〜〜


登り始めて1時間余です。ちょっと休憩をしました。


〜〜 2時間で、ようやく本格的な雪上を歩く事が出来ました。 〜〜


伊折山を過ぎて・・・ 本来なら、バーっと毛勝山が望めるのですが・・・


伊折山と成谷山の中間点位を行く。 一歩一歩確実に、そして、急がずに・・・


毛勝山の頭が見えません。 成谷山へは、もう少しです。


成谷山に到着です。


成谷山を出て・・・ まだ諦めていません。 でも、まだ遠いです。


〜〜 時間的にも怪しくなって来ました。 〜〜

〜〜 クレパス?(穴ぼこ)に、落ちちゃった「山ノ神」 〜〜


〜〜 だんだんと、雲行きが怪しくなって来ました。 〜〜



撤退して、窪地で一時待機をしたのですが、雷鳴が轟き、降雪が伴ったので、更に撤退を続けました。


標高1500mに戻り、昼食としました。







「4/9 コラム (山つれづれ・・・)より」

4/9 白い僧ヶ岳を求めて、片貝第2発電所を午前5時のスタートとなったのであるが、今回も予報に反して、始めから雨。成谷堰堤付近から、ミゾレ混じりとなり、登山道に入ってからの標高800m超辺りからは、積雪を見るようになった。

 スノーシューを付けた伊折山直下からは、視界が広がり10cm位の新雪が、黄砂などの汚れを隠し、予想通りの白い山容を見せてくれた。しかし、大明神山や毛勝山、また駒ヶ岳の山頂付近は、厚い雲に覆われ、ちょっぴり不安を持たざるを得なかった。
 それでも、成谷山へは、午前11時前に到着し、不安がっていた「山ノ神」や、eiko女史は、白く続く稜線の美しさに胸を躍らせていたようであった。

 あまり大きく張り出していない雪庇ではあったが、それでも、それをかなり意識して、避けるようにしていたが、不安定な雪の状態のために、踏み抜いて腰まで落ちた「山ノ神」を助けようと思った私までが、同じように落ちてしまった程であった。

 それから先の痩せ尾根付近では、視界が悪くなりつつあったのが、益々悪くなる、所謂、ホワイトアウト状態に陥ってしまった。ちょっと離れると、赤や黄の雨具スタイルであっても、分からなくなってしまう程で、しばらく立ち止まってしまった。
 もう少しであったから、(帰って調べてみると標高1750m付近で、山頂までは、まだかなり距離があったようだった。) 退却は心残りで、少し引き返し待機することにし、シェルター造りに入ったのであるが、今度は横殴りの降雪となってしまった。

 おまけに雷鳴が轟き、後ろ髪を引かれる気持ちであったが、潔く撤退となる。雷に追われるような気持ちで足早に歩いたが、何もかもが収まった1500m付近で、ランチタイムとした。持参した物を分け合う、いつものスタイルであるが、静かな大自然の中では、何もかもが、ご馳走である。
 一時を過ごして、覆い被さるような黒い雲と競争のようなつもりで、登山道を下ったのであるが、登りの新雪も溶けて、滑りを気にするほどでもなかった。(しかし、私が2回も転けてしまい痛い思いをしてしまった。)

 林道に出てからは、ミゾレや雨が降ったり止んだりの中を、3人ともナイロン袋から、こぼれるほどの「ふきのとう」を摘んで、楽しい山行の終わりとした。
 企画段階では、一昨年「好山病・・」の記録である、「山中15時間」の記録に、匹敵するのではないかと思っていたが、片貝第2発電所到着は、強い雨の中、午後6時45分であった。






 ■■■コースタイム■■■
  片貝第2発電所(4:50〜5:05)=片貝山荘((7:05〜25)=登山口7:30=伊折山10:00=成谷山(10:55〜11:05)=1760m撤退地点(11:55〜12:05)=1690m一時待機地点(12:15〜25)=成谷山12:45=1500m食事地点(12:50〜14:15)=伊折山14:35=登山口(16:15〜20)=片貝第2発電所18:50

 ■■■同行者■■■
         eiko女史・「山ノ神」