昨日の富山県は、強い南風に見舞われ、富山市内でも、
風速30m超を記録した。
何台もの車が、その強風に煽られ、ひっくり返って様子を、
テレビニュースで映し出していた。
昨日の高温(22~23°)から、今日は、一転、
最高気温の予想が6~7°と出ていたが、起きてみれば、
雨がシトシトと降っている。
「雨なら、そんなに急いで出掛ける事もない。」 と
立山町アルペン村の集合を1時間遅らして午前8時とする。
久しぶりのラッシュ時の出がけとなり、時間オーバーで、
少々eiko女史に、迷惑を掛けてしまった。
集合場所と時刻は決まっていたが、行き先が決まって
いなかっただけに、温度表示の4°を確認すると、
心は、大辻山方面に・・・・・・
eiko女史の「雨でも雪でも、唯、歩きたい」 と、
「山ノ神」の林道を歩いて高峰山に行きたいが合致し、
登山口の「立山少年の家」に向う事になる。
大辻林道入口には、恐らく通行をしてもらいたくない
の意味があったのだろうと思われる雪壁があった。
「通行止」の標識がなかったので、思い切って
突破をしてしまった。
しかし、雪量こそ少なかったが、路面は凍っており、
スムーズに走行出来なかった。(それを見ておられたのか、
下山時には、通行止の標識が施されていた。)
城前峠ちょっと手前まで、車を入れ、それから歩き出した。
雪がある所、消えてない所があり、しばらく、スノーシューを
履かないで歩く。
歩きづらくなってから、スノーシューを履いたが、
またまた所々の雪が消えていた。
長尾峠からは、それなりの雪で、やはり高度を感じさせられた。
その先の小雪降る中を、各自秘めたものがあるのだろうか、
少々汗を掻きながら、黙々と歩いたのである。
何もこんな時に、こんな所を、歩かなくても良いのではと、
思われても仕方がないのであるが、「何処でもいいから・・」
「何でもいいから・・」歩きたいのだから仕方がない。
1時間45分掛けて着いた鳥越峠(標高860~70m)には、
殆ど雪がなく、取り付きの痩せ尾根は、地肌が見えていた。
しかし、フラットな所になれば、壺足では歩けず、
スノーシューを付ける事になる。
やはり、雪量が少なく、小枝が煩く行く手を遮る。
たまらず、夏道を離れ、雪の多い所を選んだ歩行になる。
登山口から標高差100m余の高峰山は、
息を弾ませる事もないうちに、山頂に立つ事が出来る。
今日のメーンは、やはり林道歩きであったか・・・
小雪が降り、全く視界が利かない山頂で、
ささやかな食事をする事になったが、コンロに火が付き、
ゴーゴーと音がすると心もホットする。
雨・雪予想の天候だっただけに、どのような形で、
食事をするか心配であったが、風除けのタープを張り、
暖かいものを食べれば、身体も癒され、
荒んだ心も洗われるようであった。
寒い山頂で1時間半位を過ごしたであろうか、
低い山頂でも、お山のてっぺんに登った気持ちは、
それなりに高まり、充分満足のいくものであった。
帰路の林道は、時折日が差した。ちょっぴり青空が見えたりした。
長尾峠に戻った頃には、うっすらと雪を纏った大辻山頂付近や、
今、登って来た高峰山が、大きな山容を見せてくれた。
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