元    さ    ん    の    山    紀    行
高 峰 山 (957.7m)
<富山県上市町・立山町> 平成19年03月06日




悪天にもめげず、高峰山頂で・・・






 
   昨日の富山県は、強い南風に見舞われ、富山市内でも、
 風速30m超を記録した。
 何台もの車が、その強風に煽られ、ひっくり返って様子を、
 テレビニュースで映し出していた。

 昨日の高温(22~23°)から、今日は、一転、
 最高気温の予想が6~7°と出ていたが、起きてみれば、
 雨がシトシトと降っている。

 「雨なら、そんなに急いで出掛ける事もない。」 と
 立山町アルペン村の集合を1時間遅らして午前8時とする。
 久しぶりのラッシュ時の出がけとなり、時間オーバーで、
 少々eiko女史に、迷惑を掛けてしまった。

 集合場所と時刻は決まっていたが、行き先が決まって
 いなかっただけに、温度表示の4°を確認すると、
 心は、大辻山方面に・・・・・・

 eiko女史の「雨でも雪でも、唯、歩きたい」 と、
 「山ノ神」の林道を歩いて高峰山に行きたいが合致し、
 登山口の「立山少年の家」に向う事になる。

 大辻林道入口には、恐らく通行をしてもらいたくない
 の意味があったのだろうと思われる雪壁があった。
 「通行止」の標識がなかったので、思い切って
 突破をしてしまった。

 しかし、雪量こそ少なかったが、路面は凍っており、
 スムーズに走行出来なかった。(それを見ておられたのか、
 下山時には、通行止の標識が施されていた。)



 城前峠ちょっと手前まで、車を入れ、それから歩き出した。
 雪がある所、消えてない所があり、しばらく、スノーシューを
 履かないで歩く。
 歩きづらくなってから、スノーシューを履いたが、
 またまた所々の雪が消えていた。

 長尾峠からは、それなりの雪で、やはり高度を感じさせられた。
 その先の小雪降る中を、各自秘めたものがあるのだろうか、
 少々汗を掻きながら、黙々と歩いたのである。

 何もこんな時に、こんな所を、歩かなくても良いのではと、
 思われても仕方がないのであるが、「何処でもいいから・・」
 「何でもいいから・・」歩きたいのだから仕方がない。

 1時間45分掛けて着いた鳥越峠(標高860~70m)には、
 殆ど雪がなく、取り付きの痩せ尾根は、地肌が見えていた。

 しかし、フラットな所になれば、壺足では歩けず、
 スノーシューを付ける事になる。

 やはり、雪量が少なく、小枝が煩く行く手を遮る。
 たまらず、夏道を離れ、雪の多い所を選んだ歩行になる。

 登山口から標高差100m余の高峰山は、
 息を弾ませる事もないうちに、山頂に立つ事が出来る。
 今日のメーンは、やはり林道歩きであったか・・・

 小雪が降り、全く視界が利かない山頂で、
 ささやかな食事をする事になったが、コンロに火が付き、
 ゴーゴーと音がすると心もホットする。

 雨・雪予想の天候だっただけに、どのような形で、
 食事をするか心配であったが、風除けのタープを張り、
 暖かいものを食べれば、身体も癒され、
 荒んだ心も洗われるようであった。

 寒い山頂で1時間半位を過ごしたであろうか、
 低い山頂でも、お山のてっぺんに登った気持ちは、
 それなりに高まり、充分満足のいくものであった。

 帰路の林道は、時折日が差した。ちょっぴり青空が見えたりした。
 長尾峠に戻った頃には、うっすらと雪を纏った大辻山頂付近や、
 今、登って来た高峰山が、大きな山容を見せてくれた。
 


城前峠の先を行く
スノーシューを装着する
長尾峠で一休み
長尾峠より先を行く
只管歩くだけ・・・
登山口の鳥越峠に到着



登山口から痩せ尾根に取り付く 岩がむき出している所は歩き難い 再びスノーシューを装着する

それなりに雪はある 分からなくなったら高所へ・・ 小枝をかき分けながら夏道も・・






■□■□ 同行者 □■□■
         eiko女史・「山ノ神」