元   さ   ん   の   山   紀   行
高落場山 (1,122m)
<富山県南砺市(旧城端町・平村> 平成30年01月03日





ブナ林の中の、雪庇が少し発達したところで・・・





さすが五箇山です。雪がいっぱい! 唐木峠まで50分も掛かってしまいました。


~  ブナ林に突入。  ~


私は、高落場山のブナ林が大好きです。


高度を上げる度に、風雪が強くなっていきました。


山頂では、爆風の中、背丈以上の穴を掘り避難しました。


でも、タープを張るのも大変で、腰まで沈みながら張りました。そして、待機です。


再び、ブナ林に戻りました。横殴りの風雪です。


単独行故、セルフタイマーを使ったのですが、なかなか上手くいきません。


杉林に来るとホッとする。 唐木峠に戻って・・・


下山した時の五箇山トンネル。 登り口の除雪ステーション。






  元さんの戯言・呟きから

1/3 一緒に出掛けると思っていた「山ノ神」が、箱根駅伝が見たいので行かないと言った。「それなら、もう少し早く言ってくれよ!」 と、「山ノ神」が、私のセリフを言うのであるから、腹の立てようがない。そのような事があって、高落場山へのスタートは、午前9時を回ってしまった。

 さすがに五箇山である。五箇山トンネル入口は雪がいっぱい。スキートレースを辿った。そのせいなのだろうか、唐木峠まで1時間を要してしまった。それでも気合が入っていたからか、それ以降は結構順調に歩く事が出来た。杉林を抜けてからの標高850m辺りから、風が強くなり、雪が伴って来た。

 登り始めは、曇りがちであったが、時々青空が覗き、もしかしたら、良い方向に向いているのかと思ったが、そうはいかなかった。横殴りの風雪となったブナ林でスキーヤーが一人降りて来られた。お互い「こんにちは。」 と交わしたが後が続かなかった。靄ったブナ林から神秘さが伝わって来るようで、何回もシャッターを切った。

 手が悴むし、カメラを濡らしたくないし、結構時間が掛かる。それでも、山頂への意欲は衰えなかった。雪が無かったら、南・高落場山・朴峠へ、北・つくばね森林公園へ、西・唐木峠への標柱が立っている分岐辺りで、シール作業をしている二人組のスキーヤーに出会った。降りしきる雪中で苦労しているように見受けた。

 山頂に向けて歩き始めたが、スキーのトレースはあったものの、あの降り方や風の勢いに恐れをなして、すぐに退散したと思えた。私もどうしようかと思ったが、タッチして、すぐに戻る気になれなかった。スノーシューを外すと、すぐに膝まで潜った。構わず掘って掘って掘りまくった。

 小さな縦穴と思って掘っていたのですが、自分の背丈を越えると、排雪に支障が出るようになり、幅を広くしなければならなくなった。そして、タープを張ったのですが、シェルターの周りは腰辺りまで沈み、まるで泳いでいるようだった。それも、暴風で飛ばされないようにしなければならず、泣きたくなるくらいであった。

 シェルターの中は、温かく、カップ麺とコーヒーを頂いた。でも、外の音は純情では無く、どうしたものかと思う程であった。山頂では、その作業と穴の中でどれくらいいたのだろうか? でも、ずっといるわけにもいかず、思い切り外に飛び出して片付けをして降りる事にした。

 フードを被り、そそくさと駆けだしたが、やっぱりブナ林の中では、立ち止まってしまう。自分も撮りたくて、三脚を出したりした。でも、安定が悪いし、カメラも濡れちゃう。でも、3回ばかりそのような事をしたのである。ブナ林から杉林になった頃、ようやく穏やかになった。





■■■ コースタイム ■■■
     五箇山トンネル9:10=唐木峠10:00=高落場山頂上(12:10~13:50)=唐木峠14:55=五箇山トンネル15:40

■□■ 単独行 ■□■