元   さ   ん   の   山   歩   き
高 坪 山 (1,013.9m)
<富山県南砺市> 平成17年11月14日




高坪線の起点
 国道304号線から相倉合掌集落に向かうと、すぐ右側の林道・高坪線の起点がある。(左手に第二駐車場がある。)右手の枝線を気にせず左へ進む。ゆっくり行けば、相倉合掌集落を上から眺める事が出来る。その奥に人形山と大滝山が薄っすらと山並みを見せている。

鹿熊峠の標識
  2キロ進んだ鹿熊峠の分岐を左に行く。その手前20~30mにも右方向に上がる林道があるが無視し、結果的には左へ左へ進めばいい。
 最終的には行き止まりになるが、(土砂崩れ=起点から5キロ)50~60m先に登山口の標柱がある。その先にも林道が続いている。


 駐車地点から山頂の反射板が見え、高度差(150mくらい)・距離感が掴めて気分は楽である。登山道は、整備されていて落ち葉のある秋は実に気持がいい。紅葉の名残のある小さな山の奥に、高落場山や赤祖父山が高く見える。


高坪山登山口で 落ち葉を踏みしめて ブナもある 急登すれば頂上は近い


反射板のある頂上 相倉まで2,700m 高落場山や赤祖父山を望む 三角点のある頂上

 大きなホウノキの葉が階段を覆っている。サラサラと歩くのが実に気持ちがいい。なだらかになると、ブナ・ナラの葉に変わり、やがて反射板が見えて来る。
 普通の方なら20~30分で1,014mの反射板のある山頂に立つ事が出来る。  それより先20mに高坪山の標識と三角点がある。人形山は樹木の陰ですっきりと見えない。




「平成17年11月14日のコラム」(山つれづれ・・・・から)

11/14 山仲間達が人形山を登るため、五箇山上梨に集合するのは午前6時。同時刻頃、そ~っと、寝床から這い出そうとした時、またまたズボンの裾を「山ノ神」に掴まれ、冷たくとも、睨んだとも取れる眼差しで、「出し抜いて、何処へ行くのか?」 と、鋭い尋問を受けた。平生の「山ノ神」なら、まだこの時間 “ 白河夜船 ” なのであるが、抜け駆けと察するのであろうか、良からぬ事をするとでも思うのであろうか、鈍感が→ 敏感になるのである。(困ったものである。)
 五箇山の高坪山なら、林道を車で上がる事が出来れば、 「標高差も200m弱であるから、こんな足の私でも30~40分、1時間は掛からないであろう。」 と言うと、「私も行くと言う。」  昨日の午後から、仕事をせず臥せっており、増してや歯痛で、柔らかいパンでさえ喉を通さないという身体で、 「歩けるものか! 寝ていなさい。」 と諭したが、 「寝ていても、背中や腰が痛く、歩いた方がまだ気が楽だ!」 と食い下がる。終いには、 「未だ抜糸もしていないその足で・・」 などと言われ続け、仕方なくまたしても同行の人となる。

 紅葉の名残を楽しむという雰囲気の林道は、相倉の合掌集落を見下ろす格別のアングル。5キロ進むと土砂崩れとなっていたが、丁度登山口の手前50~60m付近。落ち葉を踏みしめながら、それなりの情緒を感じるが、こんな身体故、ゆっくり歩くからであろう。大きなホウノキの葉の次に、踏む葉がブナの葉になると反射板のある高坪山の頂上は近い。

 ここまで来たのだから、「山ノ神」に、誘われた人形山行きを勧めた。物を食べていないのと、やはり一人歩きだけに、チョット心配であったが、人形山登山口から送り出したのは午前11時半を回っていた。車が降りるに従い雨となった。高岡に戻ると、それが大粒となったが、これくらいにやらないと「好山病」の認定が難しい。さて、帰宅してからの「山ノ神」のコメントが楽しみである。p.m.5:20









 ■■■ コースタイム ■■■
高岡7:15=鹿熊峠8:40=登山口(8:55~9:15)=高坪山(9:45~10:05)=登山口(10:25~45)=人形山登山口(11:30~35)=高岡

 ■■ 同行者 ■■
       比佐恵