元  ち  ゃ  ん  の  山  歩  き
尖  山 (559.4㍍)
<富山県  立山町> 平成15年01月07日



■■ 今日の山行は、半ば「山ノ神」に押し切られたかのように、「尖山」になったが、このところの大雪で、何処へ行っても、山頂に達するには辛いところであった。
 さて、何処に駐車出来るかと思っていたが、横江集落の立山公園線に面した集落の入口横に、駐車スペースが確保されていた。
 川を渡った所で、林道はストップの状態になっており、「尖山」には私より詳しい「山ノ神」の指示通り、杉林に沿った作業道を通って雪の林道に出た。


立山公園線に面した駐車場 立山町横江集落の中を通り抜ける

■■  その先の「とがりまで2キロ」の標識がある所は、竹が雪の重みで倒れ林道を塞いでいた。竹を潜り本格的に林道歩きを強いられるが、低い尖山でも遠くに見えた。
 「山ノ神」の平地でのラッセルは、以外にも頼りになるもので、お互いの消耗をかばいながらの交互のラッセルとなったが、私が先に歩くと歩幅が違うようで、結構苦労しているようであった。
 無雪期なら車が入る通常の登山口まで、約1時間を要したが、まずまずの行程だった。


雪深い林道を行く 林道を行く。真正面が尖山

■■  その通常の登山口から、沢の右岸にあたる杉林を歩くわけだが、これが雪質のせいもあったが、意外と時間を要してしまった。冷たそうな沢の流れを窺いながら、この流れと分かれなければ、杉林が途切れないし、また頂上方面への方向転換も出来ないのである。“ まだかな!” “ 意外と長いな!” などの言葉が連発するようになった頃に、ようやく左の斜面に取り付く事になった。
(1時間15分)
 その後は、登山道(遊歩道)を辿れば、雪量が多くても、辛抱して足を前に出せば、おのずと山頂へと導いてくれる。


山頂で寒さを防ぐ為にツエルトを張る 雪多い尖山頂上で


■■   今度の雪で、山頂の標識は、頭の所がほんの少しだけ見える程度で、すっぽりと雪中に埋もれていた。降雪の後の山頂は、汚れたものを全部隠してしまうから、聖地のように感じ、私が山頂を目指す所以なのである。  そして、低山であろうが、山頂に立つ征服感は、何事にも換え難い。

 我々以外誰もいない山頂で、暫しの休憩と寒さを防ぐ為、雪を踏み固めツエルトを張った。しかし、そのツエルトはまたしても、「山ノ神」の宴会会場となってしまった。“ 雪道は運転しないから!” などと座ったら動こうともせず、早速「〇ー〇」の栓を抜くのである。私は、外でラーメンを作りそそるだけ。
 昨日の「来拝山」、このところ縁のある「大辻山」、最近出掛けていない立山山麓のスキー場などと、目に入ってくるものが全て真新しく感じるのは何故か! 富山平野も墨絵の濃淡がはっきりした風景になって見えた。
 独り宴会を覗いて見ると、正に宴会メニューである。それと比べるのも可笑しいが、私の単独行時のメニューは、何もないのと同じである。


頂上から夏道沿いを下る 急斜面を一気に下る 「山ノ神」も調子に乗る 沢沿いを慎重に行く

■■   1時間少々の山頂滞在後、チョッピリ近道をしたが、「山ノ神」の携帯がなり、それに時間を取られ、カットには及ばなかった。それでも、通常の登山口まで1時間も要せず、また横江集落へは杉林を抜けたので、あっという間に車に戻れた。 



 ■■■ コースタイム ■■■
高岡9:10=横江集落駐車場(10:15~30)=作業道入口(10:35~40)=2kmの標識11:05=通常の登山口11:35=沢と分かれ左へ12:50=尖山頂上(13:30~14:40)=沢15:10=通常の登山口(15:35~40)=カンジキ脱着16:05=駐車場(16:12~20)=高岡渋滞=高岡18:20

 ■■ 同行者 ■■
      「山ノ神」