元  さ  ん  の  山  紀  行
ウ ド 谷(黒部)
<富山県黒部市> 平成18年05月01日





ウド谷の稜線(コル)に向かっての最後の急登1

ウド谷の稜線(コル)に向かっての最後の急登2

ウド谷の稜線(コル)でミニミニ宴会 (岩城君撮影)




 

登り始めから、
ウド谷は雪で埋まっていた。
汚れたガタガタの雪渓を行く 大きく雪渓が切れている 稜線まで3時間余で行かなければ


残雪の多さにびっくりである 左側からの雪崩痕は凄まじい 右側からも・・・ ブロックのような塊に驚き!


それでも登らなくっちゃ! 恐ろしさを感じる雪崩痕1 恐ろしさを感じる雪崩痕2 雪塊の大きさは、なんじゃ!


安全を確かめながらの休息 こんな谷歩きは初めてである それでいて、朝はカチカチである 「こりゃ!何じゃ!」と言いながら
ワクワクしているようだった


アイゼンをスノーシューに変えた
のが奏功したようであった
稜線(コル)に近付く 滝倉方面からの人影を発見! ウドのコルの雪庇


相当の時間をかけて、
このてっぺんに人が現れた
登って来たウド谷を見下ろす コルから、ウドの頭を目指すが・・・ あまりの傾斜に、登頂を断念する


宇奈月方面からやって来た6名
パーティーは、ザイルを出した
宇奈月から3日目だと言っていた ウド谷のコルから一気に下る 今にも崩落しそうな

いつ崩れて来るかわからず、
おっかなびっくりの下降である
ようやく、傾斜が緩くなったが、
今度は雨が強くなってきた
今にも崩落しそうな雪渓横を通過 トロッコ電車が通過して行く




「平成18年5月1日のコラム(山つれづれ・・・・から)

 5/1 クルクル変わる天候なれど、「中止はない。」の若い衆(ネコ・イヌ)の誘いに、ロートルなれど、毅然とした格好で行かなければ、それはそれは申し訳ない。滝倉山・サンナビキ山 登頂の期待を、ちょっぴり胸の奥にしまい込んで、必死に足を前に出さなければ、その挑戦権さえ覚束ない。
 黒部峡谷・ウド谷のデブリは、左右何処からでも発生しており、それも恐ろしいくらいに大きい。しかし、その必死さが奏効し3時間余で、滝倉山・ウドの頭の稜線(ウドのコル)に辿り着く事が出来た。それでは、滝倉山・サンナビキ山へと思ったのであるが、宇奈月から、2泊掛りでやって来た6名パーティーでさえ、その取付きで、ザイルを出しながら、1時間以上要していたのである。ならば、ウドの頭へと思ったのであるが、雪が腐っていたとは故、登ってみれば垂直の壁に、否応なく撤退をさせられてしまった。

 嫌な所、危険を感じる所は、撤退を申し合わせていた事もあり、すんなり後退し、そのコルで昼食となった。ウド谷を下るにも、それはそれは、大変であった。黒部の谷は、そう容易く人を受け入れてくれないのだろうか? 



 

 ■■■同行者■■■
      長勢君・岩城君