元  ち  ゃ  ん  の  山  歩  き
牛岳 (987㍍)
<富山県 庄川町、山田村、利賀村> 平成15年02月03日




 来月(3月)上旬に小矢部川水系の山々を登るための設営練習の為、「牛岳」に向かった。この連休を利用して、外張りを買ってから未だ一度も使用していなかった雪中キャンプを、「山ノ神」に経験させておきたかったが、予報は悪く、予定を変更して、日帰りで少し荷を重くするのと、設営の練習をする事にした。

雪に覆われた五合目の標識 五合目から六合目の急登① 五合目から六合目の急登② 五合目から六合目の急登③

 利賀街道(471号線)沿いの二合目登山口からのトレースは、すぐ消えていた。土曜日曜の好天を利用して、結構登っているのかと思っていたが、やっぱりラッセルがきつかったのかすぐ止めたようである。林道にもトレースが付いていたが、いつもの登山口(無雪期の登山口)までも達していなかった。
 その登山口から登山道は、悉く雪の重みで倒れた樹木で覆い尽くされており、杉林の歩き易い所を探しながらの登行となる。
 前回の1月2日に来た時よりは、雪の量は多かったが、降雪直後でないだけに、カンジキの沈み方は少なかったように思えた。


五合目から六合目の急登⑥ 五合目から六合目の急登⑤ 六合目の設営場所へ移行

 しかし、シュラフ、シュラフカバー、マットなどを省いたが、何時もの日帰りの荷よりも重たくした分だけ、足の進み方が遅かったようである。トレースを期待し、頂上までは行けなくとも、稜線まで行けないかと思っていたが、読みが浅かった上に、遅い出発が祟り、六合目で設営訓練となる。

テントから顔を出す「山ノ神」 設 営 完 了 ! 降雪強くテントの中に待機

 早速雪を踏み固める作業から始める。平らな所だと思っていても意外とそうではなく、スコップで削らなければいけなくなるが、フワフワサラサラの雪で、音は気持がいいのだが、なかなか踏み固まらない。特にグロックのように抉ろうとしても、水分の少ない雪だけに固まらない。
 20年以上を使っているダンロップのテントを出す。昨夏さすがに、ゴムが劣化していて自分で取り替えたが、今のところ支障が無い。その上に、外張りをかぶせ二重にするのだが、なかなか噛み合わなかった。しかし、冷静になると何でもないのである。
 そして、銀マットを一枚敷いただけだが、雪が降り出して、テントの中で食事をしていると、こんなにも暖かいものなのかと思ってしまう。長い夜を寝て過ごすとなると、そうでもないのであるが、ほんの少しなら、ままごと遊びの延長であるから、それは楽しいものである。山は、「冒険」と「ままごと」を、やっているようなものではないかと思うのは偏見なのだろうか・・・・・


牛岳を下る① 牛岳を下る② 牛岳を下る③ 林道入口に戻る

 六合目にあれやこれやで、2時間もいたが、雪降る中の撤収も結構厄介なのである。以前のテント材質が違い、重くなったり、雪が着いたりはしなくなったが、それでも、リックの中には、雪が入るのである。今日は、サラサラの雪であり、始末が楽であったが、水分の多い雪であったら、そうもいかなかったであろう。
 雪の山の下山は、ましてや知り尽くした山の事だけあって、ルンルン気分であった。




 ■■■ コースタイム ■■■
高岡8:35=林道入口(9:25~55)=二合目登山口(10:00~10)=いつもの登山口(11:05~12)=五合目(12:00~10)=六合目着13:20=設営完了13:55=撤収開始14:55=六合目発15:25=車デボ地点(16:10~20)=高岡

 ■■ 同行者 ■■
      比佐恵