元  ち  ゃ  ん  の  山  歩  き
牛岳 (987㍍)
<富山県 庄川町、山田村、利賀村> 平成15年04月08日




 雨覚悟で「牛岳」となる。「負釣山」も「金剛堂山」も雨では仕方がない。「山ノ神」は歩きたい。私は1月から毎月の4回目となる。スノーシェードから見て林道が開いていると思って入ったが、150㍍も行くとデブリであえなくストップ。

林道150㍍入った所のデブリ
 元々、今日は林道歩きをしようと思っていたから、雨具を着込んで何の躊躇いもなく、林道を歩く。
 “ もう一週間もすると、この雪も溶けちゃうね!” と、山にも春がそこまで来ているようである。ぐるっと回っている林道をそのまま行くのもつまらないし、二度目の登山道と交差する所から林道を捨てた。

 大きな看板がある無雪期の登山口からはビッシリと雪がある。しかし、木の枝が落ちたり、黄砂の影響なのだろうか、きれいな雪ではなく、本当に残雪期と言う感じである。

 五合目ヒュッテ付近の杉の大木が倒れたり裂けたりしている。六合目までの雑木林は、春夏秋冬何時歩いても私の好きな所である。

無雪期の登山口 五合目から六合目へ雑木林

 標高差にして170㍍位であろうか、「山ノ神」が暑がって雨具を脱げば雨が降るし、また着ると雨が止むのである。
 長い間雪に埋まっていた六合目の鉄製ベンチが雪の中で姿を現していた。今年は雪が多く、この時期でも楽々と六合目から稜線に直接駆け上がる事が出来る。
 しかし、稜線に出るや否や五箇山側から、もの凄い音と共に強風が吹き荒れる。帽子を吹き飛ばされないように頭に手をやると、バランスを崩し倒れそうになる。
 “ ここで止めよう!” と口に出掛けている「山ノ神」が、ストックにしがみ付いて動かない。“ 雨が強くなったら何時でも引き返そう!” と言い聞かして三角点に向かう。
 黙々と歩いたからか以外に早く三角点に着く。ズタズタの雨具の私はもうパンツまでびっしょりである。

稜 線 へ 頂上にはまだ沢山の雪が・・

 「山ノ神」は、“ ここでいいから、私にだけ頂上へ行け!”と言う。この雨の中、その間にビールでも飲もうというのか? “もう少しだから”と、半ば強要して頂上に導くが、写真一枚とってすぐUターンする。
 一向に止まない雨に食事どころか休む気にもなれず、ただ歩くだけ。
 稜線から少し降りた所で一瞬雨が止んだので、コンロを出して昼食にする事にしたが、結果的にそれが甘かった。突風に何もかも持っていかれてしまった。
 しかし、何を失ってもビールだけはしっかり離さない「山ノ神」にはあきれて怒る気にはなれなかった。
 最近はあまり使わなかった沢沿いのルートを辿ったら、感覚が違い降り過ぎてしまい登り返すのに結構苦労してしまった。




 ■■■ コースタイム ■■■
高岡8:10=車デボ(8:55~9:20)=いつもの登山口10:05=五合目(10:40~45)=六合目11:30=稜線11:55=三角点12:30=牛岳頂上12:50=稜線下休憩(13:30~50)六合目14:10=五合目14:25=いつもの登山口14:40==車デボ地点(15:10~25)=高岡16:05

 ■■ 同行者 ■■
      比佐恵