元  ち  ゃ  ん  の  山  紀  行
牛岳 (987㍍)
<富山県 庄川町、山田村、利賀村> 平成15年09月01日




 またまた、雨のため日光方面の計画を流してしまった。何が何でも「山」に行きたいのと、早く家に戻りたかったので、「牛岳」行きになった。
 さすがに、「山ノ神」も、牛岳にはうんざりらしく、雨の日まで出掛けたくなかったようである。私も飽きているのであるが、登ってしまうと、不思議な事にまた愛着が湧いてくるのである。

雨の中を行く「山ノ神」
 今日は、76回目の牛岳であるが、そのうち何回かタイムトライアルをした事がある。最近は、「山ノ神」同行する機会が多く、チャレンジする事がない。
 雨で濡れて滑り易く、草木が伸びて決して歩き易い事はないのであるが、いつしかそういう気持ちになってしまった。雨具装着は、10分も歩くとサウナに入っているかのように、下着までもびっしょりになってしまう。

ハーハー言いながら、額から流れる汗が目に入ってどうしようもないが、タイムが頭にあり、そんな時間はないのである。今秋チョットした手術が控えているだけに、あまり無理する事はないのであるが、幾つになっても、自分の限界を試してみたい気持ちになる。決して若い時のように早く歩けるわけではないのであるが、気持ちや身体を、一瞬でも今の自分から忘れさせてくれるようである。

 
六合目から草木が伸びる登山道
六合目のベンチまで24分間で登れなければ、もう自己記録を更新出来ることはない。何度も牛岳報告で述べているように、五合目~六合目までが一番急登なのであるが、10分余の我慢なのである。そこは、杉林を抜けブナ・ナラの雑木が連なる私の一番好きな所でもあり、また積雪期でも絵になる所でもある。
 しかし、今日は六合目までは、27分を要してしまい記録はお預けである。いっぺんに力が抜け、従来なら、ベンチから小沢に架かる鉄製の橋までのなだらかな所で、呼吸を整えながら歩くのであるが、もう諦めの歩きになってしまった。
 予想通り七合目周辺は、草木が伸び掻き分けながら歩かなければいけなかった。八合目を過ぎてからの登りは、ちょうど疲れてくる頃になるため、苦しいところである。登りきって、晴れておれば砺波平野が見えて来るなだらかな道のはずだが、ここも草木が伸び、チョットばかり砺波平野側に傾いている。そこで細いネマガリダケにつまずき転倒してしまった。頂上まで57分を要してしまったが、転ばなかったらなどと思ってみたが、やはり到底40分台には及ばない。

 近頃、タイムトライアルに興味を示す人達が現れて来た。もちろん、時間がなかったり、お天気の悪い時にチャレンジするようであるが、何か嬉しいような、すぐ破られてしまう記録への未練か複雑な気持ちである。でも、牛岳庄川ルートの見直しになってくれたら幸いである。標高差600m弱、距離2.9Kのこのルートにいつもお世話になっているわけだから、今度は鎌を持って、10mでも10分間でも下草刈をしなければ、ホームグランドとは言えないかもしれない。






 ■■■ コースタイム ■■■
高岡8:40=給油・食事=いつもの登山口(9:40~52)=六合目10:19=牛岳頂上(10:48~11:20)=登山口(12:16~25)

 ■■ 単独行 ■■