元   さ   ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987㍍)
<富山県 庄川町 山田村 利賀村>
 平成16年05月16日




 今日は、私のHPである「元ちゃんの山歩き」を閉じる日である。この一週間二人暮しの我々には辛くて重苦しい日が続いた。山には関係のない話だから特に述べる事もないが、そのイライラを解消するために思い切って雨の中を歩く事にした。
 5/16(今日)は、ハレルヤ山行で「毛勝山」へ行く事になっていたが、私のこのような状態では、とても行けそうな感じでなかったので、無理やりキャンセルをさせて頂いた。
 今日は雨。そのキャンセルの申し訳なさが、この雨で少しは私の心を和ませてくれたような気がした。
ユートピアゲレンデを通り山頂へ
林道鍋谷線の標識

 午後2時に約束があったので、逆算すると遅くとも午後1時に戻らなければならなかった。今日は珍しく「山ノ神」の運転で林道登山口まで来たが、時間がないから私一人で登れと言う。「山ノ神」はその辺で山菜を採っていると言ったが、HP終わりの日であるから、一人で物思いにふけるのも良かったのかもしれないが、雨も降り続いていることだし、思いきって牛岳トンネルを抜けて、牛岳山頂直下まで続いている林道を歩いてみるのはどうかと提案すると「山ノ神」も車で行った事があるが、楽であろうし、一度は歩いてみる事に賛成してくれた。
 庄川側から牛岳トンネルを抜けると「四十ヶ滝」を左に見て、しばらく行くと、右側に鋭角に林道鍋谷線が続いている。基点の標高は455mで、牛岳山頂直下まで舗装された林道4.4キロ、標高差540mくらいである。
牛岳頂上
   もちろん始めから上下の雨具を身につけ、傘まで差しての山行である。この鍋谷林道は、牛岳スキー場のセントラルゲレンデから、ロープウェーに乗り継いで行くユートピアゲレンデの中の林道である。
   道端のワラビを探しながら歩くので一向にペースがあがらない。終いには1.5キロ行った左側のゲレンデの中に入ってしまった。いつの間にか牛岳の頂きに立つのを忘れてしまったかのように、ワラビに気を奪われてしまい、見る見るうちに買物袋が一杯になってしまった。それを私のリックの中に入れて、早く行くよう促すが、目線はなかなか土の上から上がらないようであった。
 ゲレンデを突き抜けてようやく林道に出たかに思えたが、再び道端のワラビに目線が行ってしまった「山ノ神」を置き去りにして、私一人が林道を一目散に歩き始めた。  雨具を着ているためもあろうが、
ピッチを上げたためか額から汗が滴り落ち、首筋から背中までびっしょりである。30分ほど一人で歩いた事になるのだろうか?タイムミリットぎりぎりの11時に山頂に届いた。
 証拠写真を撮り、軌跡を残しているGPSの電池を入れ替え、5分後に山頂を出発したが、とうとう「山ノ神」とは、車デボ地点まで会う事がなかった。お互い声を出していたのだが、山はやはり広いようである。雨の中車を走らせて家に戻ったが、どうしたわけか足の調子が悪く一日中足を引き摺っていた。





 ■■■コースタイム■■■
高岡7:10=林道登山口(7:55~8:10)=林道鍋谷線入口(8:15~25)~~ワラビ採り~~牛岳頂上(11:00~05)=林道鍋谷線入口(11:50~12:00)=高岡12:55

 ■■■同行者■■■
         比佐恵