元  さ  ん  の  山  紀  行
牛  岳 (987m)
<富山県庄川町・利賀村・山田村>
平成16年11月01日



 前夜からの雨もいい加減に上がった。予報とその雨に始めから「牛岳」と決めていたが、予想を上回るようにお天気は回復基調であった。 (もう、この時点で、明日は山梨の「御正体山」行きを決めていた。) 五合目までの杉林は、先日の台風23号の影響であろうか、スンバ(杉の葉や枝?)が登山道を覆い尽くしていた。 また大木が痛々しいほどに数多く倒れていた。 今日は、先日来の膝痛もあって、ゆっくり時間を掛けて登るつもりでやって来た。
牛岳の紅葉は、まだ残っていた。五合目から六合目に掛けての中間地点が、私のお気に入りの所で、紅葉時はもちろん、新緑時や残雪時でも絵になる所であり、私は勝手に「牛岳の核心部」と名付けている。「もうチョット光が欲しい!」などと言いながら、何度も立ち止まって、シャッターを切った。黄色がいい。そして適度に赤がある。何の変哲もない「牛岳」であるが、自慢したい気になって来た。
 「サラッ、サラッ」と落ち葉を踏むのが、晩秋の雰囲気を醸し出すのであるが、昨夜来の雨は、それを味わわせてくれなかった。 時間のない時や、雨の時しか来ないのであるから、それは当たり前の事で、「牛岳」に八つ当たりしても始まらない。 六合目のベンチから、小沢に向かう所も、被写体としては好きなのであるが、盛りは完全に終わろうとしていた。ベンチから砺波平野を見下ろしてみたが、まだはっきりと散居村は全容を見せていなかった。
 今秋は、相次ぐ台風の襲来で、例年のような登山道整備が出来なかったのであろうが、今夏の時に比べれば、随分歩き易かった。「山ノ神」に9/27のクマとの遭遇場所を教えたり、その対処法を話したりしながら、山頂に向かった。 時々陽が差し、また視界も広がり、鉢伏山方面の紅葉は目を楽しませてくれた。40分ほどの山頂滞在に「うどん」を作り寛いだ。87回目の牛岳登頂である。




  ★★★コースタイム★★★>
高岡9:15=林道登山口(10:05~25)=五合目10:45=六合目(11:15~25)=牛岳頂上(12:15~55)=六合目13:55=登山口(14:10~25)

   同行者
          比佐恵