元   さ   ん   の   山  紀  行
臼 越 山(1,421.1m)
<富山県立山町・上市町> 平成31年03月05日







今年は、3月上旬にやって来ました。





もちろん藤橋ゲートは閉まっています。 林道歩きは、織り込み済み。


 
旧クムジュン (Magic bento) 人津谷林道入口 雪はビッシリです。


 
雪量が多いので荒れた感じは少ないです。 水門近くです。


 
林道をショートカットで急斜面に取付きます。 上の林道に上がれば、七姫山・大辻山が見えます。


 
林道から法面を駆け上がり尾根に取付きます。 雪さえあれば、快適な尾根歩きです。


 
七姫山との分岐に出ます。 臼越山頂まで、頑張らなくてはいけません。


 


山頂から剱岳を望む。


大日岳 毛勝の山々


 
山頂で展望を楽しみながら、しばし寛ぐ。


 




  元さんの戯言・呟きから

3/5 「今年は雪が少ない。」 一ヶ月以上前倒しで「臼越山」に出掛けました。もちろん、藤橋ゲートからの歩きです。人津谷入口に、自転車と靴が雪上に無造作に置いてあったが、前大日岳・早乙女岳・大日岳方面のスキーヤーと思われる。

 人津谷林道は荒れているが、この時期、まだまだ雪が豊富だけに、そんなにも酷いとは思わなかった。標高650m辺りから、樹木が白くなっていた。昨日の雨が雪になったらしい。水門の上部で小川(沢)を渡るのに、靴を濡らさない所を模索する。

 林道をショートカットするのに急斜面を登るが、気温が高い為かなり緩んでいる。その分だけ、転げ落ちる可能性は少ないのであるが、「山ノ神」にしてみれば同じらしい。ショートカットした林道を、更に5~10分程進み尾根に取り付く。その後は、七姫山との分岐まで雪はべったりである。少雪と言われていても、3月上旬の1000m超は、昨夜来の降雪も伴ってスノーシューが沈む。

 「山ノ神」の足が進まない。七姫山との分岐に来て、「これで止めようかという。」 「雪量が多いし、あと40~60分頑張ろう。」 と言うが、下りが心配らしい。でも行く事になる。標高差約240mの最初がきつい。でも、今日は全面雪である。依然「山ノ神」の足が思い。

 1,300m付近で、私が先に山頂へ行ってベンチ・テーブルを造り、それでも、まだ来なかったら、私が迎えに来る事にした。何と言っても、午後5時まで高岡に戻らなければならない事が、どうしても、頭から離れないからである。しかし、ベンチ・テーブルを造り終えても、「山ノ神」は来なかった。

 駆け降りて迎えに行くと、先程より少し高度を稼いではいたが、どっしりと座り込んでいた。「ここでも良い。」 と言ったが、私は、「山ノ神」の荷を担いで、「お湯を沸かしておくから・・・」 「あと10分も頑張れば・・」 などと言い残して、再び山頂を目指した。

 山頂からは、素晴らしい展望である。平場(下界)からは、山並みが霞んで見えなかったと後から聞き及んだが、頂の気分は最高であった。新雪(20cm程)も相俟って、汚れ物を全部隠しているのだから、それはきれいとしかない。

 あんなに疲れている「山ノ神」であるが、ビールは飲みたいらしい。でも、ゴクゴクとは飲んでいなかった。私が話しかけると、「疲れているから、話しかけてくれるな!」 という。返事が出来ないからという意味らしい。この最高の展望を眺めているのに、「もう来ない。」 とまで言っていた。今日は楽だったのにな~。

 もう少しだけ、ゆっくりしても良かったが、下山時に何が起きるかわからないので、午後0時30分頃に降り始めた。新雪と高めの気温でかなり沈むから、急な降りでも大丈夫なのであるが、「山ノ神」はそうともいかない。「滑ったら受け止める。」 と前面で待ち構える体制を取り続けて、ようやく七姫山との分岐に辿り着いた。

 ここまで来れば大丈夫である。何度も何度も転んでいたが、痛くはないし、ズルっと行くわけでもないので、割と安心であった。「こうすれば、スムーズにいくよ!」 と教えても、夫婦だからであろうか、聞く耳を持たない。予定よりも早く称名道路に着いたが、だから、山頂にもう少しいても良かったとはならない。「もう、臼越山に来ないのだね!」 と再度尋ねると、「七姫山の分岐までなら・・」 と言い放ったから、それなら来なくて良いよ。」 とまたまた危ない会話になってしまった。(本来なら、臼越山も七姫山も行けるのに・・)



 ☆☆☆ コースタイム ☆☆☆
 アルペン村5:55=藤橋ゲート(6:20~30)=人津谷林道入口7:05=尾根取り付き8:50=七姫山分岐(10:05~10)=臼越山頂上(11:05~12:25)=七姫山分岐12:55=取り付き地点13:35=人津谷林道入口14:30=藤橋ゲート13:05

   ■■■ 同行者 ■■■
              比佐恵