No.128 (H.20.05.25)

      早朝、北ノ俣岳稜線への大斜面を登る時の「山の神」は、
      ストック2本であった。

      風が強くなるに連れて、ストック1本が、ピッケルに変わった。
      ますます強風となると、ストックを止め、ピッケルだけとした。

      いよいよ歩けなくなるような烈風になると、
      私を盾(風除け)にして、手を取れと言う。

      手を取ると、お互いの握りが違いギクシャクするから、
      シュリンゲを出すが、直に手を握っていた方が安心だと言う。

      「あんた(元さん)が、落ちれば、あんただけ。」
      「私(山の神)が滑り落ちれば、諸共に・・」 のように考えているらしい。

      ストック、ピッケルを、出す、片付けるは、全部私の仕事。
      元々、ピッケル・アイゼンを使うような山には行かないのだから・・・
      「山の神」の言い分。

      それは、私が、重い荷物を、余分に持っているようなもの。
      そして、リスクは、全部私持ちでは、本当に合わない。