No.303 (H.21.11.18)    田舎者           


      ホテルのフロントで、部屋のキーではなくカードをもらった。
      8階の部屋前に行くと、「タッチして下さい。」 と、
      小さな文字で書いてあった。

      しかし、どれだけ手でタッチしても、ドアが開かない。
      しかも、カードの入れる所もない。
      どうしても、埒があかない。

      「ちょっと恥ずかしいけれど、フロントで聞いてくるよ。」
      と言ったものの、最後の手段として、カードをノブに当ててみた。

      するとドアが開いた。
      フロントに行かなくて良かった。

      「休日は山へ・・」 の生活を何年も続けていると、
      文明に付いて行けない事が分かった。

      知らなくても良い事もあるが、知っていて悪い事などない。
      やっぱり、一年に何度か、都会に出なければいけないのかもしれない。