No.316 (H.22.01.03) 流石の山ノ神も・・・ 虎谷山の日程が変わったとの連絡が入り、 山ノ神にも行くよう勧めたのであるが、 「錚々たるメンバーでは、私なんて・・」 と尻込みをし出した。 「そのようなメンバーだから、 後からゆっくり着いて行けば良いので、 何かあれば助けてくれるよ!」 「それでも心配だというなら、私が必ず引き上げてやる。」 その言葉が、利いたのかどうか分からないが、 「山ノ神」は行く決断をした。 本当の決断を鈍らしたには、それより先にあったのである。 それは娘の一言であった。 「正月だというのに誰も来ない。」 「そして、親も家にいない。」 「こんな家はないのでは・・・」 山ノ神は相当 応えたようであった。 |