No.338 (H.22.02.22)  今日に限って・・・                                      



       山頂に立ってしまえば、今日の大地は最高であった。

       この高さで、こんな光景(アルペン的な雰囲気を味わえる)を
       楽しめる所があるのだろうかと思ってしまう。
       しかも、一日中である。



       しかし、その道程は厳しかった。
       いつもと全然違っていた。
       あのゴボリようときたら、どのように表現したらよいのか分からない。

       そんな中、前半の「山ノ神」 は好調であった。
       沈む我々を尻目に好調な歩きが続いたのである。

       しかし、山頂直下で、とうとうダウンしてしまった。
       「置き去りにしていった。」 とその後ご立腹。

       でも、足を引き摺りながらでも、あの素晴らしい光景を見たら、
       その心も和らいだかのように思えたが・・
       それは、「山とビールである。」 であるから・・

       ところがである。
       「ビールを忘れて来た。」 と発したねぎちゃんの言葉に、
       一瞬、「山ノ神」 の顔色が変わった。 (飲む分が少なくなる。)

       「何で、こんな日に限って・・」 の思いがあったのだろう。
       予備のビールが、「何処かザックの奥にでも・・」
       とお思いの方もあるかもしれませんが、

       今日は、最初から 「山頂に立てるのか・・」
       という不安の方が高かった「山ノ神」 である故に、
       そのような余裕がなかったのでございます。

       またまた、ところがでありますが、さすが「山ノ神」 
       の亭主である私(元さん)が、そっと、もう一本を
       準備していたのであります。

       でも、「もっと飲める雰囲気であった。」 とでも言いたそうであったが・・