No.34 (H.19.07.11)


    決して良いとは言えないが、もしかしたら、陽が差すかも
    しれない予報に、「山ノ神」との意見が分かれた。
    「白木峰に行きたい。」と言う。

    ちょうど、ニッコウキスゲの見頃かもしれないが、
    このところ、お天気の所為もあるが、歩く距離が短くて、
    不完全燃焼気味であるから、もっと歩きたいからと 
    「大猫山」を逆提案した。「山ノ神」苦手な山である。

    「どうしてもか?」 と再度尋ねるが、
    「そうである。何だったら、独りで、白木峰に行って来たら・・・」
    結論が出ず、そのまま就寝!


    午前4時のアラームで目を覚まし、準備に掛かると、
    足首を掴まれる事はなかったが、「独りで行くのか・・・」 
    と、ドスの利いた低い声を発して私を威嚇した。

    「準備をしているだけで・・・ 行くのなら、
    起きられたらどうですか」・・・となる。
    やはり不安なのか、渋々準備にかかる。

    こちらは、夕方からある婦人会の事もあり、早めに帰宅するには、
    早く出発しなければとの思いやりのつもりであるのに・・・


    やはり、今日もそうであった。
    どの言葉が引っかかったのかよく分からないが、
    「速く歩けと言う事ながやろ」
    となり、また、「だんまり」 が始まった。

    怒らすと、少しばかりスピードアップっする。私が少し距離を置くと、
    追いつかれまいとするのであろうか、意外と頑張る癖を掴んだ。
    息が上がって休んでいても、近付かないが鉄則である。


    途中3時間ばかり、必要な事以外殆ど会話がなかった。
    「ステキな人」「好きな人」に置き換えれば、
    優しく接する事が出来るのに・・・

    「山ノ神」への嫌な一言以外に、それへの布石があった。
    馬場島を発つ時、何やら不思議な容器があった。
    今日は、早く歩くためにも荷を少なくして、
    >私が全部担ぐというものであったが、何と「山ノ神」は、
    例の ”点滴 ” を、その容器に入れてきたのであった。

    いつもなら、笑って済ませるのであるが、今日ばかりは
    怒ってしまった。
    そして、1本だけにさせたのであった。これが祟りであったのか・・