No.37 (H.19.09.01)


     口も渇かぬ内に、地雷が爆発、いや燻り始めた。
     理由は分かっている。やはり私の一言らしい。

     特別可笑しい、或いは、イヤな事でもないのであるが、
     「山ノ神」は、気に入らぬのだろう。

     いつもの手。「だんまり」が始まった。
     私は、あえて多くを語らず、必要な事しか言わなければ、
     自ずと、家の中は暗くなり、顔を合わせまいとする。

     連休の2日前、こんな時が一番困る。
     コミュニケーションが取れないから、計画が立てられない。

     この機会に独りになれば、何処へでも行けるのであろうが、
     帰宅を許されなくなるのが必至である。

     和解も何もない。
     「山ノ神」のだんまりが、収まるのを待つしかない。