No.376 (H.22.07.21)  テントキーパーに感謝!                                                       



        
        長次郎谷を登高中も、山ノ神の噂をした。

        山頂に立ち、別山尾根からの下山中は、尚更のように、
        「山ノ神」 の動向に興味が集まった。

        「冷たくしたビールが待っているであろうか・・・」
        「山ノ神に、全部飲まれてしまっているのではなかろうか・・」

        終いには、新しくなった剱沢小屋横を通過する時、
        「ビールを買いに戻るのは辛いから、今買っていこうか・・」 とまで。

        でも、冷たいビールが待っていた。
        「山ノ神」 を、ちょっとでも、疑ったのを謝らなければならなかった。

        コップ一杯のビールであったけれど、とても美味しかった。
        そして、手際良く食材が出された。

        よく聞くと、密かに残されていたお酒、
        そして、そのビールにも一切手を付けなかったようだった。

        「動かなかったから、何も欲しくなかった。」 が本当のところかも。
        そして、テントキーパーには適任であった。

        登る疲れより、待つ疲れの方が辛いかもしれない。

        ならば、近年中に、もう一度、山ノ神の為として、
        剱岳チャレンジを計画してみようか・・・・