No.486 (H.25.02.25)   大事な忘れ物


                           

          「北ちゃん」 との久し振りの山行に、
          ずっと喋りっぱなしであった。

          「北ちゃん」 が選んだ難ルート(珍ルート)に、
          へこたれず「山ノ神」 は頑張った。

          煩い小枝を払い除けて・・・
          そして、意外と時間を要し山頂に届いた。

          いつものように、ベンチ・テーブルを造り、
          「山ノ神」 を冷やかした。

          「今日は何本かね?」
          「1本だけよ・・・」

          ところが、何処を探しても出て来ない。
          「あれっ、あれっ」 である。

          そして、「何で、何で・・」 となる。
          「どうして・・」 と、今度はこちらに顔が向き、意気消沈。

          それに、気付いた優しい「北ちゃん」
          「俺のを少し飲みな・・」 で、「山ノ神」 の顔がほころんだ。

          今度は、コンロを準備したが、コッフェルがない。
          仕方なく、またまた「北ちゃん」 のを
          借りなければならなくなった。

          「何だか、荷が軽いと思った。」
          「荷が小さいと思った。」 は、「山ノ神」の談。

          もし、「北ちゃん」 がいなかったら、
          乱闘になるところであった。

          帰ってみれば、コッヘルは台所のテーブルの上に、
          大事な点滴一式は、玄関の上がり場にあった。