No.54 (H.19.10.08)


     所用を済ませ、雨の中、中山に向かった。
     eiko女史とねぎちゃんの作品(市展)を、
     鑑賞してからになったから、尚更遅くなった。

     水しぶきを上げながらの車中、
     「まさか、今日は持って来なかったのだろうな・・」 
     と問い掛けたのであるが、「・・・ 」 返事がない。

     登山口午後3時である。
     「雨だし、暗くなるし、早く歩こう。荷は私だけにする。」 
     と告げると、
     何だか怪しげな入れ物(いつもの物が入っている様子)を渡された。

     「飲んでいる時間などない。」 不機嫌な顔をすると、
     「持って行くだけでいいから・・」 などと、
     おかしな言い方である。

     雨に打たれながら、汗を掻きながら、山頂に着いた。
     すぐさま、「これがなければ・・」 「山は、これでなければ・・」 
     と言うか言わない内に、プシュ~、音がした。
     「ハア~ッ」 呆れて何も言えなかった。

     その間、私は何をしておればいいのだ。
     東小糸側に、ちょっと歩いてみても、面白くもなく、すぐに戻る。

     ちょっと小降り、いやチョットの間止んだからか、
     「もう少し待つと、視界が広がり、街の灯りがが、
     見えて来るかもしれない。」と戯けた事を言い出した。

     急かせて降り出したのが、午後4時40分過ぎ。
     「意外と、早く暗くなるね。」 とつぶやき始めた。

     後を気にしながら歩くのも、「修行」 と感じた。